地形的な特質


id:bluenote1969


首都圏と岩手県青森県を結ぶ国鉄東北本線は、1950年代後半に至るまで、大宮以北はほとんど単線・非電化の、「本線」とは名ばかりの細道でした。東京~青森間全線が電化・複線化されたのは、実に1968年10月のこと、東海道本線の全線電化が1956年(もちろん全線複線化は既に完了していました)であることを考えても、いかに近代化が後回しにされたのかがわかります。岩手県が「日本のチベット」と呼ばれていた背景には、このような交通事情もあったのではないかと考えます。

岩手県は地形的なユニークさがありますね。日本の都道府県としては、北海道に次ぐ面積で、岩手1県で四国全体に匹敵する。岩手県は大まかに、三陸海岸、北上山脈、北上盆地奥羽山脈に分けられると思いますが、面積の多くを山地が占めていて、人口の殆どが北上盆地に集中している。東北本線国道4号線もこの北上盆地に集中している。これは隣の宮城県青森県にはない岩手県の特徴ではないでしょうか。

ところで、SF作家の柴田勝家*1岩手県や仙台(東北大学)に土地勘があるように思えたのだけど(Eg. 「鏡石異譚」、「邪義の壁」)、東京都生まれで、大学は成城大学。さて?