「生態」故に

大島健夫、加賀山翔一「幻じゃなかった!? シロマダラ」『生物多様性ちばニュースレター』(千葉県生物多様性センター*1)71、p.4、2021


「幻のヘビ」とも言われている「シロマダラ*2は千葉県内で2016年以降「19件の発見報告」がある。


シロマダラの発見報告は、房総丘陵から北総の都市部まで、県内の広い地域から寄せられています。特徴的なのは、19件のうち7件が死体の発見報告であること、そして、生きている個体の発見報告のうち、日中の発見例がわずかに3件しかないことです。
広く分布していながら、なおかつ日中の発見例が少なく、死体と遭遇する率が多いということ。それは、シロマダラが夜行性であり、生息域の広さと生息数に対して、人目につく機会が少ない生きものであることを示しています。シロマダラは、希少であることよりも、むしろその生態がゆえに「幻」と呼ばれるに至ったと考えられます。
とは言え、シロマダラが餌としているトカゲ類や小型のヘビ類は、現在、その全ての種が県のレッドリストに掲載されており、その今後の生息が安穏なものではないことは言うまでもありません。(後略)
実は、「シロマダラ」という蛇のことは全然知らなかった(汗)。
検索すると、見つかったということがけっこうローカルなニュースになっていることがわかる。見つかったということが新聞のネタになるということは、まあレアな生き物だということなのだろう;


神奈川新聞「自宅で作業中、室内に「シロマダラ」現る 珍しいヘビ、葉山の会社員びっくり」https://news.yahoo.co.jp/articles/7674b06f4b8d93cf0ede8ce224b5407c5e34c9ed
「自宅玄関脇に幻のヘビ いすみ「シロマダラ」発見」https://www.chibanippo.co.jp/news/local/830725
「希少ヘビ「シロマダラ」捕獲 花見川区の男性ら佐倉で」https://www.chibanippo.co.jp/news/local/595202