鬆隆子、とか

勝隆一氏曰く、


簡体字では「松」と「鬆」が「松」一字に統合されてしまったのだった。
さて、中国に住んでいたときは、著作権的に怪しいDVDなどがよくあった。日本のTVドラマなどは日本で放映後半月以内にもう視ることができた。また、中国映画の場合だと、封切られたばかりでまだ映画館で上映しているというのに、DVDが市中に出回っていた。そういう怪しいDVDは、香港や台湾で作られたように装うためか、パッケージが繁体字で表示されていることが少なくなかった。そういう大陸の業者の繁体字を見破る手がかりのひとつがこの「鬆」という字なのだった。簡体字の「松」を繁体字にする場合、緩いとかふわふわという意味の場合には「鬆」にしなければいけないが、植物のマツ(pine)の場合には「松」のままにしなければらない。日本の女優の松たか子。本来なら、


松隆子


なのだが、中国のDVD業者の繁体字では、往々にして、


鬆隆子


となるのだった。