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大濱崎卓真「政治ライター・平河エリさんに聞く、今からでも間に合う「政治参加」とは(上)」https://news.yahoo.co.jp/byline/oohamazakitakuma/20210909-00257239


「平河エリさん」*1てずっと女だと思っていたのだった(汗)。
SNS世論」と一言で言ってもプラットフォームによって色々と差異があるよと語られている部分をコピーしておく;

平河: かなり影響は大きいかなと。例えば実名で発信する人の数が結構増えましたね。特に女性とか若い方で増えてきたと感じています。もともとインターネットって若い男性のもので、それが徐々に高齢化してきて。そこからまた少し流入が増えてきて、今割と年齢層とか幅広くなってきているっていうところが、特にTwitterだと多いのかなっていう気がしているんですね。

相互監視されるようになってきていて、例えば、ネットも初期の頃ってお互いがお互いの中で好きなこと言い合っていたところがあるんですが、今は察し合うというか、強い言葉による批判的な発言をしてしまうと、それが一気に炎上して、アカウント消えるところまでいっちゃうみたいなところがあって。それをネガティブに捉える向きもあるとは思います。気軽に発言できなくなってきているという意見も分かるんですが、しかしもうちょっとポジティブに捉えれば、SNSの中での発言の一定のコードみたいなところが少し醸成されてきたのかなと。ただSNS世論という表現で言えば、Twitter世論とFacebook世論なども全然また違うので、そこは勘違いしちゃいけない。

基本全部違うので、読み違えちゃいけないんですけれども、少なくともTwitter世論の大勢というか、大きなところっていうのは、幾つかのグループに、今、集約されていって、そのグループの発信力の高い人がそこから広めてくっていう構造になっているかなと。インフルエンサーみたいな人がTwitterの中にいてそこから同質性の高いところに広まっていく様相が見えてきていて、それがトレンドとかになると、一般の人にも触れるわけで、そこからからまた世論が形成されていくっていうのは面白い現象かなって思っています。

大濱﨑: なるほど。今平河さんがサラッと、Twitter世論とFacebook世論とInstagram世論と、違うよっていう話があったのですけど、多分Yahoo!ニュース読者にもすごく興味があるところだと思うので、ぜひそこの解説をいただきたいです。

SNSによって世論形成が異なる(写真:吉澤菜穂/アフロ)
平河: Facebookって、おじさん、おじさんっていう言い方が正しいか分からないですけど、まだまだある程度地位があって年収が高くて、お給料をもらっている方が非常に強いんですよね。プラス、何ていうのかな、実名でつぶやくって、結構ネガティブなことつぶやきづらいので。

例えば、オリンピックとかに関しても、やっぱりTwitterってどうしても「オリンピックって開会式しょぼかったよね」みたいなことを言っても、別に許されるんですが、Facebookで「開会式しょぼかったよね」って言うと、どこで関係者と繋がっているか、見られているか分からない。みたいなところもあったりして。

FacebookInstagramもそうですけど、常にポジティブなことをつぶやいていかなきゃなんないっていう世論があって。

Instagramは、ストーリーって割とLINEに近い使われ方をしているので、比較的本音に近いものが流れてきてるんですけど、やっぱりInstagramとかに関して言えば、女性のほうがストーリーを上げる頻度が高いですし、空気全体として、比較的若年から30〜40代ぐらいまでの女性がユーザー層として厚いところなので、そこはFacebookと、積極的につぶやくユーザーの質が違うっていうところも大きいのかなと思います。で、Twitterはネガティブっていう。本音に近いとか、ネガティブなことも書けるっていう感じ。

大濱﨑: なるほど。僕もこの前、違う媒体でもちょっと書いたんですけれども、政治家さんの、それぞれTwitterとかFacebookとか、Instagramも含めてやるケースってあると思うんですけれども、それらを使いこなしてる議員って、コミュニケーションで相互交流になってると思うんですけど、情報発信の域を出てない総理大臣とかいるじゃないですか。

平河: 「金メダル取りましたよ」みたいな。

大濱﨑: そうそう。一方通行というか、ただホームページ更新してる感覚というか。Twitterってすごく辛辣なコメントが来たりだとか、結構厳しいのも来るなっていう印象が、自分もやっていて思うんですけれども。そこに対応できるかどうかっていうのも、政治家のスキルになってきているなって気がしています。

平河: 辛辣なコメントが来たときに、それでメンタルを崩してしまって、政治家の方でそういうふうになってしまうと、結構しんどいというか、そういうコメントが多い職業なので、かなり大変なのだろうとは思いますね。

それはもちろん、媒体として何とかしてほしいなっていう気持ちもあるし。Yahoo!さんは、僕、大体、転載されると炎上して大変です。(笑)

大濱﨑: Yahoo!コメントは匿名じゃないですか。私は今、オーサーコメントっていう立場で実名で出しますけれども、やっぱり匿名で書いてることの極端さ、ネガティブだったり、極端にポジティブなこともたまにありますけれども、やっぱり極端になりがちっていう印象も受けていて。でもやっぱり媒体として影響力も大きいじゃないですか。それでほんとに世論が形成されていって、TwitterFacebook、インスタとかと同じぐらいのレベルでYahoo!コメントも、世論を形成しているんじゃないか、ぐらいには思っているんですよ。

平河: そうですね。何だかんだ、1万いいねぐらい付いてたりするじゃないですか。だから、たくさん見られているし、ある意味、かつての2ちゃんねるに近いみたいな感じのスレッドになってきているので、影響力はあると言えるでしょうね。