「不可解」

承前*1

沢田直人「吾義土(あぎと)から改名 茨城家族4人殺傷事件 岡庭容疑者知る近隣住民」https://news.yahoo.co.jp/articles/e2e3a2e614a2541d04f1690b2786498bc7a8e00e


茨城県境町の夫婦殺し容疑で逮捕された埼玉県三郷市の岡庭由征は元は「吾義土」という名前だった。記事ではどうして「吾義土」なのかということは触れられていない。アギトって何処かで聞いたことがあるよねと思ったのだが、『仮面ライダーアギト』というのがあった*2。タイトルは聞いたことがあるけれど視たことはない。また、「吾義土」の両親が仮面ライダーに影響されて、息子に命名したということもあり得ない。


水谷竹秀「《茨城一家殺傷事件》岡庭由征容疑者の母が語った心情、猟奇的な前科と改名の果て」https://news.yahoo.co.jp/articles/3079816e2a30b3fbeba81dfe113996739cea671d


メディアでは、岡庭の過去の異常さや残酷さが書き立てられて、読者もこういう奴ならやりかねないとという信憑性をキープしているが、よく考えると、この事件が「不可解」な謎であることがわかる。先ず岡庭と被害者とは「接点がない」。まあ、前回の「殺人事件」も通り魔だったので、この点はクリアできるだろう。そうだとしても「不可解」さは消えない;


 現場は、うっそうと生い茂る雑木林の中。周囲には畑が広がり、近くの民家までは約300メートル離れ、そこだけぽつんと孤立している。雑木林の中へ通じる道が1本だけ開かれているが、その入り口に立つと、奥には物置の小屋や廃屋が見えるだけで、その先に小林さん一家が住んでいた一軒家があるかどうかまでは肉眼ではわからない。

 しかも犯行時間帯は真っ暗な未明で、激しい雨が降っていた。今年2月の同じ時間帯に現場を訪れた時は、雨は降っていなかったものの、辺りは真っ暗闇に包まれていた。初めてこの場所を訪れたのであれば、雑木林の中に家があるなどとは想定できない。岡庭容疑者が犯人であるならば、事前に家の場所を把握していないと不可能だろう。いったいいつから小林さん宅を狙っていたのだろうか。

 三郷市にある岡庭容疑者宅から現場までは直線距離で約40キロあるが、未明の時間帯にこの現場まで足を運ぶ交通手段も不明だ。しかも母親は、「(岡庭容疑者は)免許証を持っていない」と断言している。電車の最寄り駅は約12キロ離れているため、そこからタクシーに乗った可能性もあるが、事件当時タクシー会社から目撃情報は出なかったという。

 また、容疑者はサイクリングが趣味といい県警は自転車で移動したと見ているようだが、事件当日は激しい雨が降っていた。雑木林のぬかるみを進むのはたとえスポーツタイプの自転車でも困難な道のりだ。であれば小林一家の民家に、「免許証なし」でどのようにしてたどり着いたのか。そもそも「接点がない」小林一家の民家に、なぜ向かったのか。

警察当局は手の内を明かしていないが、指紋とかDNAといった物証を摑んでいるのだろうか。或いは、襲撃されながらも一命を取り留めた子どもたちの証言?