中公新書編集部のツィート;
1975年12月22日、西洋中世史学の第一人者として知られる堀米庸三が亡くなりました。1964年に中公新書から刊行された『正統と異端』は、現在は中公文庫で出ています。同書は、猫の泉さんが「私の好きな中公新書3冊」で「専門度の高さと一般性を兼ね備えた古典的な名著」として挙げた1冊でもあります。 pic.twitter.com/krKlwWU9Lg
— 中公新書 (@chukoshinsho) 2020年12月21日
今日が命日なのか!
堀米庸三の『正統と異端』*1って、中公文庫になっているのね。ところで、以前にも書いたけれど、この堀米の議論は日本中世史、特に黒田俊雄に影響を与え、その「顕密体制」論、「権門勢力」論(Cf. 『寺社勢力』)として結実した。『正統と異端』は西洋だけでなく、日本の中世の姿*2を変えてしまった。
- 作者:堀米 庸三
- メディア: 新書
- 作者:黒田 俊雄
- 発売日: 1980/04/21
- メディア: 新書
*1:Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20080126/1201368535 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180206/1517939591 https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/05/18/021106
*2:勿論、これは現代人たる私たちによって知覚されるところの中世の姿という意味。