文理融合だった?

Via https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2020/11/01/092633

共同通信の記事;


公文書の読点「,」から「、」に
半世紀以上前の通知変更へ

2020/10/30 17:51 (JST)10/30 18:08 (JST)updated


 文化審議会の国語課題小委員会は30日、半世紀以上前の通知に従い、公文書では読点に「,」(コンマ)を使うとのルールを見直し、一般に広く使われている「、」(テン)を用いるよう求める中間報告案をまとめた。年度内に正式な報告をまとめ、文化庁がその後に内閣官房と通知見直しに向けて協議する。

 公文書は、1952年に当時の官房長官が各省庁の事務次官に通知した「公用文作成の要領」で、「なるべく広い範囲」で左横書きとし、横書きでは句読点には「。」(マル)とコンマを使うと定められた。ただ、現在は多くの省庁がテンを使っており、文化庁は要領改定を検討してきた。
https://this.kiji.is/694831351014671457

そもそもそういうルールがあったということは知らなかった。役所というのは漢字表記にはやかましいという印象は持っていたけれど。公文書ではないけれど、中央官庁をクライアントとする仕事をしていたとき、例えば「範疇」という言葉を使うとすると、これは「範ちゅう」にしろといわれる。そこで、「カテゴリー」を使ったら、大臣は外来語が嫌いなのでそこら辺は忖度してくださいと上司に𠮟られて、結局「範ちゅう」になったということがあったのだった。
ところで、中学や高校の国語や社会といった文系科目の教科書はテンとマルが使われていたのに対して、数学や理科といった理系科目の教科書はコンマとピリオドが使われていた。公文書の世界は文理融合だったわけだ。
ところで、文化庁のサイトだけど*1、「文化審議会国語分科会国語課題小委員会」が開催されるという(未来形の)情報はあるものの*2、「中間報告案をまとめた」という情報はない。「議題」の中に「官公庁における文書作成について」というのがある。