尾崎行雄邸

泉谷由梨子「ブルーの洋館、旧尾崎行雄邸が解体の危機に 東京・世田谷で保存運動、交渉期限迫る」https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5f13f2fdc5b6d14c3368296d


世田谷区豪徳寺にある尾崎行雄の故居が今「解体の危機」にあるのだという。


この洋館は尾崎が東京市長だった1907年(明治40年)ごろ、イギリス出身の妻のために建てられた木造2階建て。鮮やかな青色が特徴的だ。当初は港区にあったが、譲り受けた英文学者が一度解体し、1933年(昭和8年)に現在の場所に移築したという。

保存プロジェクト*1によると、解体が持ち上がったのは、この英文学者の親族が死去したため。現在の所有権は都内の住宅メーカーにあるという。7月に解体工事が始まる予定だったが、その前に保存プロジェクトが陳情書を提出し、ネット上でも3000人以上の署名が集まった*2。これを受けて、現在は解体作業が一時中断されている。

保存プロジェクトの発起人は『天才柳沢教授の生活』などの作品で知られる漫画家の山下和美さんだ*3

数奇屋を建て住むまでの経験を漫画にした『数寄です!』も描いている山下さんは、建物そのものの価値からも残すべきだと訴えている。

山下さんは「過去に気がついたら無くなってしまった美しい建物が沢山ありました。後に残ったのは無味乾燥な三階建狭小住宅。今回は何とかしてそれを止めたかった。たとえ尾崎行雄の家でなくても残したい可愛らしい洋館です」とコメントを寄せた。

建物をめぐっては、小池百合子東京都知事らも記者会見で「運動をサポートしたい」と表明。世田谷区でも調査などが行われているが、保存プロジェクトの担当者は「区が買い取ったり指定文化財にするなどの解決策はハードルが高く、余談を許さない状況」と危機感を表明する。

住宅メーカー側との交渉期限は7月いっぱいに迫っている。

保存プロジェクトでは現在、出資者を募って資金調達を進めながら、敷地ごとの買い取り、もしくは移築して保存するための交渉を続けている。敷地購入が実現できれば、洋館を残しつつ地域に開かれた公共的な建築物として活用したい意向だ。

晦日に「豪徳寺」周辺へ行ったのだけど*4、気づかなかった。
See also


国米あなんだ「尾崎行雄ゆかりの洋館、解体から守るには…迫る交渉期限」https://www.asahi.com/articles/ASN7L74KYN7GUTIL00H.html