五島問題

承前*1

朝日新聞』の記事;


GoToトラベルは文法ミス? 政府も「英文としては…」
7/23(木) 17:31配信

朝日新聞デジタル


 東京都を中心に新型コロナウイルスの感染が拡大する中、22日に始まった政府の観光支援策「Go To トラベル」事業が話題を集めています。英語で書くと「Go to travel」。シンプルで趣旨は伝わるけれど、英文としては違和感が……。ネット上でも「文法的に間違っている」との指摘が相次いでいます。政府はどうしてこの名称にしたのでしょうか。

 「Go To トラベル」はコロナ禍を受けた経済対策として、国内旅行を対象に宿泊費や交通費の一部を支援する事業。当面は、感染者の拡大が続く東京都内を目的地とした旅行や都民は対象外となっています。

 名称について、関西学院大学の神崎高明・名誉教授(英語学)は「英文法的に完全に誤りとまでは言えないが、使われる頻度は極めて低く、英語話者には違和感がある」と分析します。「『to不定詞』の形としては一応成り立つものの、travel自体に『行く』という要素が含まれているため、意味が重なるgoと一緒に使われることはありません。使ったとしても、『旅行に行くために行く』のような不自然な意味になってしまいます」。goを使う場合は、「go on a trip」を自然な表現に挙げます。また、主語がなく先頭に動詞の原形がきているため、「トラベル(という場所)に行け」などと命令されているようにも聞こえてしまうといいます。

 当の政府の説明は――。「Go To トラベル」の広報を担う内閣官房の担当者は「英文としてはまあ、あれですが……」と笑いつつ、「Goもtoもtravelも、大半の日本人が知っている英単語。伝わりやすさを重視した結果です」と説明。命名の理由については、「多くの国民に旅行しようという気持ちを共有していただき、機運を盛り上げたい。そういう思いが込められています」と話しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0572aabdbd16734bf920a427674e9841b96bb74f

内閣官房の担当者」の言を敷衍すれば、「文法ミス」云々と騒いでいるのは腐ったインテリだけであって、善良な愚民の皆様にはご好評を頂いている(筈だ)ということになるだろうか。
さて、三谷武司氏*2曰く、
また、「抜け道」を巡って;

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
2020年07月22日 10時46分 JST
「東京の人も割引受けられるのは、抜け穴」GoTo前日の説明会、参加事業者からは不満の声
東京除外やキャンセル料の補償など、制度変更が繰り返された結果、いまも制度の細かな点が詰め切れていない。


 困っている観光業者らを助け、景気をよくするといううたい文句だった「Go To トラベル」。いまだに制度の具体的な仕組みがはっきりしないまま22日から始まる。

 事業開始を翌日に控えた21日。「Go To トラベル」に参加する旅行会社などへの初めての説明会がようやく東京都内で開かれた。東京除外やキャンセル料の補償など、制度変更が繰り返された結果、いまも制度の細かな点が詰め切れておらず、出席者からは「説明不足だ」といった不満の声が相次いだ。

 当面の間、東京都民の旅行や東京を目的地とする旅行は補助の対象外になる。しかし、説明会では、都民とそれ以外の道府県に住む人が一緒に団体旅行を申し込んだ場合、都民以外の人が代表で予約などをすれば割引対象になりうるという説明だったという。旅行会社「テイクオフツーリスト」(三重県)の大野啓裕代表は「東京の人も割引を受けられるというのは抜け穴ですよね」と戸惑う。

 事業に参加する旅行業者や宿泊業者は登録制だが、登録はこの日から申請を受け付け始めたばかり。申請用のサイトはまだ立ち上がっておらず、仮登録でも当面は事務局にメールを送るよう指示されたという。

朝日新聞デジタル 2020年07月22日 06時49分)
https://www.huffingtonpost.jp/entry/travel-corona_jp_5f178e11c5b6296fbf3ae981