「親指」の終わり

劉尭「富士通親指シフトキーボードやOASYSを販売終了」https://news.yahoo.co.jp/articles/3b4a5b33a65aca3da5e41bb55906cc7865e28d66


富士通株式会社は、親指シフトキーボード3製品、および日本語ワープロソフト「OASYS V10.0」、日本語入力ソフト「Japanist 10」の販売を2021年中に終了し、2024年または2026年にサポートを終了すると発表した」。そうなんだ! 
四分の一世紀前の話になるけど、その頃勤めていた職場で、業務用に「OASYS」を使っていた。そのとき「親指シフトキーボード」だったのかどうかは忘れてしまった。多分そうじゃなかったと思う。社内LANを構築して(非常勤や嘱託も含む)全従業員に1台ずつPCとメイル・アドレスが割り当てられるということになって、こちらの部署では富士通のPC(FMV)を買ったのだけど、そのときも「親指シフト」という話は全然なくて、納品されたのは普通のJISキーボードのPCだった。なので、「親指シフト」というのは言葉としては勿論知っていたけれど、実際にどういうものかというのは知らないのだった。
キーボードというのに挫折したのは携帯電話(所謂ガラケー)を使い始めたときで、ケータイで育った若者が将来テンキーだけのPCを開発してそれが標準になったら(少なくとも自分にとっては)とんでもないことになるな、という恐怖心まで生まれた。幸いにしてそういうことはなかったけれど。また、スマートフォンで使われるフリック入力というのもわけがわからない。i-Phoneを買ったとき、デフォルトがフリック入力だったので、一瞬パニックになった。その後、普通の羅馬字入力もできるんだとわかって、一安心。でも、大多数の人にとっては、もっとも簡単で使い勝手のいい入力法なのだろう。私の息子は、私からi-Phoneを奪って、5分も経たないうちに、誰に教えられるともなく、フリック入力をマスターしてしまった。