米林宏昌*1の『思い出のマーニー』*2を観ながら、「サイロ」に纏わる記憶*3が蘇ってきた。といっても、劇中の杏奈とマーニーのように、打ち捨てられたサイロを探検するというようなものではない。先ずは、総武線の稲毛駅*4の近くにあった(筈の)サイロ。電車が津田沼方面から稲毛に近づくと見えてきて、それでああ稲毛なんだ! とわかった。それは1970年代半ば頃を中心とした記憶。「稲毛」と「サイロ」を鍵言葉にして検索しても、それらしい情報は全然見つからない。本当はそんなものなかったのか? 私は半世紀近くも偽の記憶を抱えてきたのか? とても不安になった。もう一つの「サイロ」の記憶は船橋。船橋駅前といっていいか。2018年に閉店した西武デパートの船橋店の敷地はもともとユアサ・フナショクの麺麭工場だった。敷地には小麦を貯蔵するためのサイロがあって、船橋駅のプラットフォームから見えた*5。サイロがあったのは、正確には西武デパートの裏手の、かつてはLOFTがあった辺りだったと思う。
ところで、カンヴァスを立てて絵を描く久子さんの構図。監督は違うものの、どうしても『風立ちぬ』*6のカンヴァスを立てて写生する里見菜穂子を想起してしまう。
*1:See also https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20180602/1527899679
*2:http://www.ghibli.jp/marnie/
*3:もしかしたら偽造された記憶かも知れない。
*4:ひょっとして、稲毛駅というのは間違いで実は検見川駅の近くだったんじゃないか? という考えも頭を擡げてきた。以下の文は稲毛という前提の下で綴る。
*5:See https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20170825/1503684323
*6:Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20140704/1404408105