最初は「倦怠感」

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梨田昌孝氏 新型コロナ感染 重度の肺炎でICUに…ウイルスの猛威球界OBにも
4/2(木) 5:30配信スポニチアネックス


 近鉄日本ハム楽天で監督を務めた野球評論家の梨田昌孝氏(66)*1新型コロナウイルスに感染したと1日、マネジメント会社が発表した。重度の肺炎のために大阪府内の病院に入院中で、集中治療室(ICU)に入っているという。倦怠(けんたい)感や発熱を訴えて3月31日にPCR検査を受け、この日に陽性が判明。球界では阪神藤浪晋太郎投手(25)ら3選手が感染*2。魔のウイルスは終息の気配すら見せない。

 梨田氏のマネジメント会社によると同氏が倦怠感を訴えたのは3月25日。自宅で静養していたが28日に発熱、30日に呼吸困難の症状が出たため病院で受診した。別の総合病院で31日に診察を受けたところ、重度の肺炎との診断を受け大阪府内の病院に搬送。そのまま入院し、この日の昼に新型コロナウイルス感染が判明した。現在はICUに入っているという。

 感染経路は不明。梨田氏は倦怠感を覚えた先月25日から入院した31日までは自宅で静養しており、同居する家族も自宅で過ごしているという。同社は報道各社に配布した文書に「医療関係者、プロ野球関係者の皆さま、いつも応援してくださっているファンの皆さまに、多大なるご迷惑とご心配をお掛けしておりますことをお詫(わ)び申し上げます」などとつづった。

 梨田氏は近鉄での現役時代、ベストナインに3度輝くなど強肩捕手として活躍。バットを持った両腕をくねくねと動かす「こんにゃく打法」でも知られた。優勝を懸けたロッテとのダブルヘッダーが行われた88年の「10・19」を最後に現役引退。00年から近鉄の指揮を執り、翌01年に優勝、09年は日本ハムで2度目の優勝に輝いた。その後は楽天でも監督を歴任。報道陣らにダジャレを言うなど温和で物腰の柔らかい人柄で知られる。

 球界ではすでに、阪神の藤浪、伊藤隼、長坂の3選手が感染。阪神は活動を停止し、他球団も全体練習を中止にするなど大きな混乱が生じている。また先月29日にはタレントの志村けんさんが同ウイルスによる肺炎で70歳で死去。全国が悲しみに包まれている中、またも著名人の感染が明らかになった。

 マネジメント会社は文書で「本人も病状の回復に全力で努めております」とした。梨田氏の一日も早い回復を祈らずにいられない。

 ▼鈴木啓示氏(スポニチ本紙評論家、近鉄時代にバッテリーを組む)ニュースで知って驚いている。重度の肺炎という話だし心配。早く良くなってほしい。

 ◆梨田 昌孝(なしだ・まさたか)1953年(昭28)8月4日生まれ、島根県出身の66歳。浜田では3年春夏の甲子園に出場。71年ドラフト2位で近鉄入団。捕手としてベストナイン3度、ダイヤモンド(現ゴールデン)グラブ賞を4度受賞。88年限りで現役引退。通算成績は1323試合で打率.254、113本塁打、439打点、41盗塁。近鉄コーチなどを経て00年から近鉄、08年から日本ハム、16年から楽天監督を歴任し、01、09年にリーグ優勝を果たした。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200402-00000053-spnannex-base

最初は「倦怠感」だったわけだ。嗅覚や味覚の変調はあったのだろうか。
考えてみれば、感染した人に、頑張って! とか加油! と呼びかけるのも或る意味虚しいことだ。抗ウィルス剤も開発されていない現在、感染すれば対処療法でやり過ごすしかない。重篤化するのかどうかも、持病などのファクターはあるにせよ、ランダムであるようにしかみえない。「猛き者もつひにはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ」と『平家物語』序文を唸りたくなってしまう*3