中曽根康弘

中曽根康弘が死んだ。勿論、冥福など祈らない。
『スポーツ報知』の記事;


中曽根康弘元首相が死去 101歳
11/29(金) 12:50配信スポーツ報知


 元首相の中曽根康弘*1が死去したことが29日、分かった。101歳だった。歴代首相で100歳を超えたのは102歳で死去した東久邇宮稔彦(ひがしくにのみやなるひこ)元首相と中曽根氏だけだった。

 大正、昭和、平成、令和と4つの時代を生きた名宰相は3公社の民営化を進めた行革や安定した日米関係を構築するなど大きな功績を残した。首相在任中の1803日間で「軽武装・経済優先」路線を大きく転換。「戦後政治の総決算」と「国際国家日本」とのテーマを掲げた。鈴木善幸首相時代にこじれた日米関係の修復に尽力。米ロナルド・レーガン大統領とは「ロン・ヤス」と呼び合う仲となり、日米同盟の強化を進めた。また、防衛費の国民総生産(GNP)比1%枠突破などの課題に挑んだ。1997年には大勲位菊花大綬章を受章。ほかの受章者には皇族のほか、三木武夫氏、福田赳夫氏らがいる。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191129-11290074-sph-soci

NHKの報道は詳しい;


中曽根康弘元首相が死去 101歳」https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191129/k10012195791000.html


何だか、上に引用した『スポーツ報知』の記事を初めとして、歯の浮くような讃美記事ばかりで、生前の悪行を指摘して、さっさと地獄に堕ちろ! と引導を渡すような記事はない。考えてみれば当たり前なのだが、そのことに腹が立っている。中曽根は右傾化と新自由主義によって、或る意味で1980年代において21世紀を先取りしていたとも言える。ただ、世界的に21世紀に入ってから政治家の資質が劣化しており、ドナルド・トランプよりもロナルド・レーガンの方がずっとましだったというのと同じ意味で、安倍晋三よりも中曽根康弘の方がましだったということは言えて、野党からもあからさまな批判的コメントが出てこない背景にもなっているのかなとは思う。また、(私もちょっとは言及しているけど)311直後の反原発が熱かった時期には中曽根と(社会制度としての)原子力発電を結び付けた言説はありふれていたのだが、反原発脱原発)な人々は中曽根の死をどう感じているのだろうか。
以下、批判的なツィートを幾つか。