クローン犬の問題と帰結

石井一利「永遠の命!? 広がる“クローンペット”」https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190712/k10011989001000.html


中国における「クローン技術の」商品化。現在は「犬」だけだけれど、「今後、犬だけでなく、猫や馬といった動物のクローンをつくるビジネスも始めたいと準備していて、クローンペットのビジネスはさらに広がろうとしています」。
「クローン技術をつかってペットを増やすこと」の問題点についての石井哲也氏*1のコメントが興味深かった。



「クローンを作る際、メスから卵子を採取する必要があるが、そのためにはホルモン剤の投与など、かなりの負担をかけることになる。また流産、死産も多い。さらに先天異常をもって生まれることもあり、その場合、多くは安楽死させられてしまうとみられている。つまりクローンは、動物に犠牲と負担を強いる繁殖法だという問題がある」
そして飼い主については…。

「『大切な命ある存在のペット』でなく、『遺伝情報一式』というところに心が移ってしまい、仮に子犬が死んでも、またクローンつくればいい、という話になりかねない。1匹1匹の大切な命に向き合わなくなるのではないかという懸念がある」