「放送大学だけではないけれど、通信制の学校には通学制にはない或る種の困難があるよね」と書いたのだった*1。烏賊もとい以下の記事でもそのことは言及されている;
澤田晃宏「「金髪はまずいですか」就活知識ゼロの放送大生が大手内定のワケ」https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190620-00000084-sasahi-life
曰く、
学びのセーフティーネットとして存在感を示す放送大学。ただ、「大学生活」に期待するものすべてを得られるわけではない。昨年放送大学に入学した大阪市のアルバイト女性(19)は、入学から半年で抑うつ状態になった。「勉強をさぼっても注意されるわけでもなく、励まし合う友達もいません。学習センターに行っても顔を合わせるのは親より年上の人が中心。人と話すことがなく、家にこもりがちになった」
女性は、両親の離婚を機に母親と2人の妹と暮らしてきた。日頃からお金の苦労を聞き、できるだけ学費の安い大学はないかと考え、放送大学に入学した。ほかの通信制大学も調べたが、
「臨床心理士になるという夢があり、心理学系の資格が取得できる放送大学を選びました。目的がなければ、ただ安いから、大卒資格がほしいからという理由だけでは続かないと思います」
これは放送大学に限らず通信制の大学或いは通信教育一般にいえることだと思う。
放送大学前学長の岡部洋一さん(75)は、関係者限定のフェイスブックグループ「放送大学バーチャルキャンパス」を運営している。現在、メンバーは約3千人。岡部さんはこう話す。「学生と教員がなかなか会えない大学であり、一人では勉強のモチベーションの維持が難しい。お互い励ましあったり、情報交換をしたりする場が必要だと学長時代から感じていた」
若者が運営するSNSのコミュニティーもあるが、地域差があり自発的な参加に限られる。学費の安さも、裏を返せば、途中でやめやすい原因になる。
上掲の記事の後半では、放送大学には普通の大学のような就活のサポートがないということが語られている。