「義務化」はされず

塚谷裕一氏が危惧していた奴*1

毎日新聞』の記事;


ゲノム編集食品、表示義務化見送りへ
6/20(木) 17:18配信 毎日新聞


 遺伝子を効率良く改変する「ゲノム編集」の技術を使った食品を巡り、編集表示の義務化が見送られる見通しになった。消費者庁20日内閣府消費者委員会の食品表示部会(部会長=受田浩之・高知大教授)で「従来の農産物との違いを科学的に検証できず、義務違反の特定は困難」とする考えを示し、部会の委員から意見を聞いた。任意表示については検討し、8月末をめどに表示のあり方を公表する。

 消費者庁は席上、「義務表示のためには違反食品を特定し、罰則を科さなければ機能しないが、現時点では困難」などと説明。委員からは「消費者のため、任意でも情報提供の仕組みが必要」などの要望が出た。「任意表示によって『ゲノム編集でない』という表示がまん延しないような工夫が要る」という意見もあった。

 厚生労働省に対しては、ゲノム編集食品の届け出徹底を求める声が相次いだ。担当者は「事前の相談を受ける仕組みを設け、届け出を求めることを事業者に周知する」「届け出なかった事業者を公表することで一定の社会的制裁になる」と説明した。

 ゲノム編集食品を巡っては、外来遺伝子を入れる方法については遺伝子組み換え食品と同様に安全性審査の対象に含め、元々ある遺伝子を改変するだけの場合は対象外として届け出のみとする方針を、厚労省の審議会がまとめた。アレルギーなどの健康影響や成分変化などを確認して届け出るよう業者に求める。【岡礼子、阿部亮介】

 ◇ゲノム編集食品

 特定の遺伝子を切断したり、他の生物の遺伝子と置き換えたりして生物の性質を変える「ゲノム編集」の技術を使って品種改良された農畜産物や魚など。高血圧予防につながるとされる成分を多く含んだトマトなどが開発されている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190620-00000066-mai-sctch

また、昨年12月に出された、「ゲノム編集」技術を危惧する3学会共同声明;


日本哲学会理事会、日本倫理学会理事会、日本宗教学会理事会「ゲノム編集による子どもの誕生についての声明」http://jpars.org/archives/3775  

*1:「ゲノム編集食品解禁への危惧」『毎日新聞』2019年6月6日 Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/06/10/103326