安心して不安定でいられない社会

ぺぺ長谷川「「猛烈か死か」じゃないはずだ」『毎日新聞』2019年6月12日


曰く、


以前は、ある日突然、職や人間関係を失っても、パチンコ店の店員や旅館の住み込み、土木建設労働者などになれば、「とりあえず食っていける」イメージが広く共有されていたと思う。「とりあえず死なずに済む」と思える安心感は、ものすごくでかい。
ところが今は、「安心して不安定でいられる」社会ではない。だから、多くの人が「まっとうな社会生活から降りたら、死ぬしかない」とあおられ、皮肉にも、過労死するまで働く人も出てくる。(後略)