「トイレなし」

鬼室黎「うんこミュージアム大人気 ただし、会場にトイレなし」https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190510-00000059-asahi-soci


横浜にある「うんこミュージアム*1について。「3月の開業以来、来場者数は5万人を超え、大型連休中も待機列が途切れなかった」という。
「会場に本物のトイレはないので注意が必要だ」。実際、ビルの設計上、「ミュージアム」があるフロアにトイレがないわけなのだが、でもこのことは「うんこミュージアム」について本質的なことを語っているのかも知れない。要するに、リアルな「うんこ」の排除ということ。「うんこ」のリアルというのは嗅覚(悪臭)と視覚(黒とか茶色といった色)によってもたらされる。「トイレなし」ということはこうした嗅覚や視覚が抑圧された上で、脱臭され・再着色されたリアルならざる、「インスタ映え」の「うんこ」が提供されるということだ。
記事では、『うんこドリル』*2も引合いに出されているが、そういう「うんこ」への執着というのも、せいぜい小学生まで、思春期以前的なものだと思うのだけど、人体のもっと別の部分に関心を向けて然るべき思春期以降の人が「うんこ」に惹きつけられるとしたら、「インスタ映え」以外には何があるのだろうか、と思ったりもする。
最後に一言言うなら、「うんこミュージアム」は入場料高すぎ。