60年代か

炎上したっていうのは、この記事か;


松本小夜香「40代が似合わないTシャツはコレ! 失敗しがちな真夏の痛カジュアル5選」https://woman.infoseek.co.jp/news/bodycare/otonasalone_77054


その炎上を伝えているのが、


大木信景「40代女性がロックTを着るのはイタい? ファッション指南に「余計なお世話」と怒りの声」http://news.livedoor.com/article/detail/15174834/


曰く、


あるネットメディアに掲載された「40代が似合わないTシャツはコレ! 失敗しがちな真夏の痛カジュアル」というファッション記事が炎上している。特に、そこで「ロックTシャツ」が槍玉にあげられていることで、ロックバンドを愛する人たちから「余計なお世話だ」と怒りの声が上がっているのだ。

ジェンダーや年齢で趣味嗜好を型にはめ、そこから外れた人を笑うようなコンテンツは、必ず炎上するということがまだわかってないのだろうか。今回批判されているのは、「自分らしく、自由に、自立して生きる女性へ」とうたうサイトで8月14日に掲載された上記タイトルの記事。同記事では、「甘いテイストのTシャツ」「首周りが開きすぎているTシャツ」「体型かくしのビッグT」「ロックTシャツ」「真っ白なTシャツ」を、もっともらしい理由とともに40代が似合わない痛カジュアルと切り捨てている。

なかでも、「ロックTシャツ」の項が辛辣だ。記事いわく「アラフォーのファッションで、一番大切なのが清潔感と品。ロックを聴いたり、バンドのファンでいることが悪いと言っているわけではありませんが、上品さや清潔感とは対極の位置にあるロックTシャツは、10代〜せいぜい20代前半までしか許されないアイテムです。精神的に大人になり切れていないのかな、常識がなくて変わった人なのかな、と思われたくなければ、部屋着やパジャマにするのもやめて、こっそり思い出とともにしまうか、断捨離リストへ入れてください」。

予断を与えぬようまるっと引用したが、それにしても……部屋着にも許されないって、どれだけ地位が低いんだ「ロックTシャツ」。

たしかに「余計なお世話」だろう。平成も終わろうとしているのに、何だか、エレキを持つと不良になると言われた1960年代の話かと一瞬思った。その頃、Don't trust over thirty.という言葉もあったようだけど。既に20年以上も前から、「ロック」というのはおじさん/おばさん向けの音楽ということになっていた。もうそろそろ、介護職員が高齢者とコミュニケーションするためのロック講座というのができてもいい頃だ。それは扨措き、「ロック」という文化に対する憎悪は感じられる。〈演歌Tシャツ〉だったら、松本さんに叱られることもないのだろうか。
ところで、最近「おじさん」の低年齢化が進んでいるんじゃないだろうか。鈴木詩子「メタボおじさんが綾瀬はるか似の美女と付き合えた「真夏の奇跡」」という『日刊SPA!』の記事に出てくる「おじさん」というのは30歳なのだった*1