ちょっと前に、京浜急行線のイメージに言及したのだが*1、京急のイメージというのは、横浜よりも手前、特に東京都内(品川区と大田区)と横浜よりも先、では、全然違うんじゃないかと思う。
「三浦海岸にフロリダのデートナ・ビーチ現る」『なぎさ』(京浜急行電鉄株式会社)610、2018、p.10
曰く、
この後のパラグラフでは、1968年に開業した「京急油壷マリンパーク」が言及されている。
京急電鉄は三浦海岸駅の開業*2に先駆けて、横須賀市と三浦市にまたがる約8kmの海岸線を「三浦海岸」とし、海水浴客誘致のキャンペーンを大々的に行った。当時はフロリダ半島の形に似ているといわれていた三浦半島。藤沢の片瀬海岸が”東洋のマイアミビーチ”なら、三浦海岸は”フロリダのデートナ・ビーチ”。テレビや新聞に「青いデートナ・ビーチ《三浦海岸》」の文字が躍り、「三浦海岸フェスティバル」などのイベントが行われ、三浦海岸は一躍人気スポットに。71年には約400万人の海水浴客が三浦海岸を訪れ、マリンスポーツを謳歌したという。
さて、上に引用した部分でオミットされているのは「米軍」の影であろう。これについては、例えば吉見俊哉『親米と反米』の記述を参照されたい*3。
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「ローカルの地・三浦で本を編む」『なぎさ』610、pp.3-7