澤田聡子「新米パパのとまどいと発見から生まれた 三浦太郎さん「くっついた」」https://book.asahi.com/article/11601653
俺の知っている「三浦太郎」というのは曽野綾子と三浦朱門の息子である文化人類学者。我が恩師のH先生の後輩でもある。ここで紹介されている絵本作家/アーティストの方は知らなかった。『くっついた』とか、もう息子も読まないよな。5年前或いは6年前に知っていたらよかったのにね! とは思う。ところで、三浦太郎さんの絵、ブライアン・イーノのAnother Green World*1のジャケットのイラストレーションを手掛けているトム・フィリップス*2の絵を思い出した。
- アーティスト: ブライアン・イーノ
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 1996/07/24
- メディア: CD
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――最近では絵本だけにとどまらず、ワークショップや個展などにも活動を拡げている三浦さん。そのテーマはやはり「子ども」だ。
「紙の街をつくろう!」というワークショップを時々開催しています。子どもたちと一緒に、色画用紙を切ってビルや家、乗り物、植物などを自由に作っていくんです。切り絵を立てると、真っ平らだった街がどんどん鮮やかな「自分たちの街」になっていく――。ローマの子どもと日本の子どもが作る「PAPER CITY」は全く違うのが面白い。制作過程の動画を撮って、みんなで鑑賞するんですけど、「上映会」はすごく盛り上がりますよ。
「こどもアイデンティティー」という展覧会も2年前から始めました。「僕が娘の肖像画を描くとしたら、どういうものになるのかな」と考えたのがきっかけ。やっぱり、画家は娘の肖像を描くじゃないですか、「麗子像」とか(笑)。ステンシル(切り抜いた型紙の上から絵の具などを塗り込む版画の技法)で作ってみたら、とても僕らしいものになった。そこから、色々な国の子どもたちの肖像をステンシルで表現することを思いつきました。
絵本では表現しきれないものは、こうしたアートになっていますけど、軸が「子ども」というのは変わらない。絵本作家としての活動と同時に、「子どもとアートをつなぐ活動」をこれからも続けていきたいです。