或る撤退の事情

承前*1

籏智広太、朽木誠一郎*2「「嫌韓サイト」はなぜ黙認されていたのか? 「保守速報」から広告会社が自主的に撤退」https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/hoshusokuho3


但し、「「嫌韓サイト」はなぜ黙認されていたのか?」に対して深い答えが与えられているわけでない。


今回、BuzzFeed Newsの取材で、少なくとも2社の広告配信ネットワーク(アドネットワーク)提供会社と、1社の広告配信ツール(SSP)提供会社が「保守速報」との提携を打ち切っていたことが明らかになった。

SSP「fluct」*3とアドネットワーク「Zucks」*4を運営するVOYAGE GROUPの広報担当者によると、いずれも利用規約に違反していることが打ち切りの理由という。

前者では「人種、民族(中略)等による差別につながる表現」を、後者では「人種差別を推奨」「他人を差別もしくは誹謗中傷し、又は他人の名誉もしくは信用を毀損する行為」を、それぞれ規約で禁止している。

いずれも、打ち切りの判断はサービスごと。「fluct」はユーザーからの通報を受けた措置だったが、「Zucks」は同サイトに関するニュースをもとに「媒体精査」を行い、自主的に打ち切りを判断したという。

また、BuzzFeed Newsは「fluct」に通報した男性にも取材をした。

「保守速報が在日コリアン個人に対し差別投稿をして賠償を命じられた件」について指摘し、規約違反の可能性とともに「反社会的なサイトに広告を出すべきではないのではないか」と促したという。