『ハン・ソロ』を観た

日曜日、Solo: A Star Wars Story(中国でのタイトルは『游侠索羅・星球大戦外伝』)を観に行った。日本では6月末からなのか*1
この映画では、ハン・ソロ、チューバッカ、そしてランド・カルリジアンという『スター・ウォーズ』世界の重要なキャラクターたちの出会いが描かれる。また、他の『スター・ウォーズ』映画とは些か趣を異にしている。全体的な主題である、シスVS.ジェダイ、帝国VS.レジスタンスというのは殆ど前面に出て来ない。描かれるのは、銀河帝国の辺境(底辺)におけるアウトローたちの小競り合いとサヴァイヴァル。また、ハン・ソロと幼馴染のキラとの報われぬ恋を描くラヴ・ストーリーとして理解することも可能だ。まあ銀河帝国を舞台とした西部劇ということだろう。西部劇として最もエクサイティングな部分はハン・ソロがトビアスベケットの一味に加わって列車を襲撃するシークエンス。う『スター・ウォーズ』世界からすると、ハン・ソロとランド・カルリジアンのミレニアム・ファルコンを賭けた大博打の方が重要なのかも知れないけれど。ところで、前半で兵隊としてのハン・ソロが動員される戦争のシーンは(『スター・ウォーズ』全般の如何にもSF的な戦争ではなくて)戦争映画としてリアル。
さて、ハン・ソロを演じているのはオールデン・エアエンライクだけど、ハン・ソロ役というのは独特の困難がある。若き日のハン・ソロといえば当然ハリソン・フォード*2で、本人は老いたとはいえまだ健在なのだ。多くのオーディエンスはどうしても(例えば)『エピソードIV』のハリソン・フォードハン・ソロと比較してしまうだろう。エアエンライクは素顔においては決してハリソン・フォードに似ているわけではないのだけど、(少なくとも)私にとっては違和感はなかった。

なお、この映画では「ハン・ソロ」という名前の由来も明かされるのだが、それをずばり言ってしまうと、ネタバレということになるだろうか。