アイドルを探せ!

産経新聞』の記事*1


2018.4.23 12:15

アイドルプロデューサーかたり女子中学生誘拐 容疑で38歳男を逮捕 警視庁



 アイドルのプロデューサーを名乗って会員制交流サイト(SNS)で知り合った女子中学生(14)を誘拐したとして、警視庁捜査1課は未成年者誘拐の容疑で、住居不定、職業不詳の明石崇広容疑者(38)を逮捕した。容疑を認めている。

 逮捕容疑は1日、家出しようとしていた女子中学生に「家が嫌なら迎えに行くよ」「君と同じ思いを持った子もいる」などと言って都内の駅まで迎えに行き、新潟県十日町市の住宅へ連れて行って宿泊させるなどしたとしている。女子中学生は3日夜、都内のコンビニエンスストアの駐車場で解放された。

 女子中学生の家族が2日、行方不明届を出したことから、警視庁が周辺の防犯カメラなどを捜査。21日、別の少女(19)と一緒に東京・秋葉原に来ていた明石容疑者を発見し、身柄を確保した。調べに対し、「アイドル活動をサポートしてやろうと思った」などと話しているという。
https://www.sankei.com/affairs/news/180423/afr1804230009-n1.html

何だか古典的な〈拐し〉という感じだな。昔だったら、街頭とか駅頭で、へいカノジョ! と声をかけていたのだろうけど、SNS経由というのが今風ということなのだろうか。でも、よくわからないところは色々とある。「住居不定」というけれど、「新潟県十日町市の住宅」は自宅なのだろうか、親戚の家なのだろうか、友人の家なのだろうか、それとも赤の他人の家なのだろうか。また、「新潟県十日町市の住宅へ連れて行って宿泊させる」ことと「アイドル活動」の「サポート」との関係もわからない。そもそも警察だって、「アイドル活動をサポートしてやろうと思った」という動機の供述を信じてはいないだろう。「アイドルプロデューサー」というのも「自称」でしかなく、別に業界人でも何でもないわけでしょ。記事を読む限り、性的な目的でもなく、身代金の要求もないので営利誘拐でもない。手口の分かりやすさと動機(目的)の不可解性の並立。
(タイトルに反して)シルヴィ・バルタンの映画とは関係ない。

*1:Via 南麻理江「自称アイドルプロデューサーを逮捕  14歳の女子中学生を誘拐した容疑」https://www.huffingtonpost.jp/2018/04/23/news-tokyo_a_23417696/