全身麻酔で爪切り

大窪奈緒子「切れない爪」https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180301/k10011346151000.html


レディ・ガガ*1が「線維筋痛症」の悪化のためにアーティスト活動を休止するという報道に接したときには、「線維筋痛症」についての幾つかのソースをネット検索で探したりしたのだが、遺憾ながら、その結果をblogで公表することは諸般の事情によりできなかった。そのときは、途轍もなく痛いものなんだろうとは想像していたけれど、上掲の記事で言及されている患者や医師の証言は、その想像を遥かに超えていた。爪を切る、散髪する、シャンプーするといった自己の身体に対する基本的なケアが痛みのために(全身麻酔でもしない限り)不可能になること。


西岡久寿樹「線維筋痛症の治療へむけて」http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/281121.html


幸いにして「線維筋痛症」とは無縁の私でも不安になるのは、いまだに「中枢神経に存在する“痛み”を抑制する部位に、なんらかの機能障害が起こることから発症する」ということしかわかっていないということだ。「血液検査」も「レントゲン検査」も通用しない。「30代から40代の働き盛りの女性にそのピークが存在する」といっても、それ以外の年齢層や男性が安心することはできない。最初の記事で証言している患者は50代半ばに突如「線維筋痛症」に襲われた男性なのだ。また、患者が多いために「指定難病」としても「認定」されていない。