滝浦先生

京都学派 (講談社現代新書)

京都学派 (講談社現代新書)

菅原潤『京都学派』(講談社現代新書、2018)を買って、「あとがき」を見ていたら、哲学者の滝浦静雄先生*1が2011年に他界されていたことを知った(pp.262-263)。2014年の木田元先生の死も数か月遅れで知ったのだが(汗)*2、その頃、滝浦先生は既に現世にはいなかったわけだ。ところで、敗戦の記憶もまだ生々しかった頃に東北大学哲学科の三宅剛一門下に滝浦静雄木田元、新田義弘という3人の哲学者(現象学者)が略同時出現したということはとにかく凄いことなのだ。それは偶然なのだろうけど、その偶然は戦後日本の思想史にかなり重大な影響を与えた筈だ。幸いにして新田先生の訃報はまだ聞いていない。
(私が読んだ記憶のある)滝浦先生の著書3冊をマークしておく。『時間――その哲学的考察』、『想像の現象学』、『「自分」と「他人」をどうみるか』。

時間―その哲学的考察 (岩波新書 青版)

時間―その哲学的考察 (岩波新書 青版)