承前*1
篠原みつき「「初デートにサイゼリヤはナシ」論争に室井佑月が異論 「好きな男と行くならうどん屋でも食べ放題でもどこでもいい」」http://blogos.com/article/259526/
再び着火したという「初デートにサイゼリヤはアリかナシか?」論争を『バラいろダンディ』というTV番組(TOKYO MX)が取り上げたのだという。
ここに要約された限りだと、室井さんの話は前提がずれているのではないかと思った。室井さんの前提というのは、既にお互いパンツを脱ぎ合って一線を越えてしまったカップルということなのでは? そうであれば、意識は現在(食事)というよりも近未来(食事の後)に向いてしまっている。それに対して、「初デート」においては、相手が「好きな男」かどうかはまだ確定していないし、将来越えるべき一線にしても、まだ線の影さえ見えていない段階なのだ。
これに室井佑月さんはとても納得がいかないという顔で、「ウソウソ〜」と繰り返し、サイゼリヤはつまみがいっぱいあるからけっこう好きだと発言。と語った。番組アシスタントの祥子ちゃんも、「室井さんと一緒、食べ物よりも誰と食べるかのほうが大事だから」と賛同した。
「だいたい好きな男と行くんだったら、うどん屋だろうが食べ放題の焼き肉だろうが楽しいし、イヤだと思う人だったらタクシー一緒に乗るのもイヤじゃん」
ところで、室井さんは「焼肉」に言及しているのだが、TVのワイドショー的世界観においては、焼肉屋でデートするカップルは既に逢坂の関*2を越えているというロジックが作動しているのだが、こういう言説は何時頃からあるのだろうか。
さて、こちらの方が興味深い;
だが、ラッパーの宇多丸さんは室井さんの意見に「『好きなら』と言ってしまえば話は終わっちゃうけど」と前置きし、まだ相手を探っている状態でサイゼリヤや吉野家とか連れて行かれたら、「この人距離感のつかめない人なんだ」と思われてしまうと指摘。映画『タクシードライバー』*3を例に出し、初めてのデートでポルノ映画に行ってしまう主人公の話をしていた。悪意があるわけではなく、いつも行っている映画館でそこしか知らないから連れて行っただけだが、そのように「距離読めない人だと思わせちゃうのがダメだってこと」と評していた。
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*1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171116/1510804316
*2:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090513/1242187244 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160525/1464104151 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161006/1475719939 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170331/1490933998 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170808/1502217788
*3:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110509/1304914675 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20140905/1409852407