Memory: A Very Short Introduction

Memory: A Very Short Introduction (Very Short Introductions)

Memory: A Very Short Introduction (Very Short Introductions)

Jonathan K. Foster Memory: A Very Short Introduction*1を先週の初めに読了。


List of illustrations


1 You are your memory
2 Mapping memories
3 Pulling the rabbit out of the hat
4 Inaccuracies in memory
5 Memory impairment
6 The seven ages of man
7 Improving memory


Further reading

心理学的・脳科学的事象としての「記憶」についての概説。本の構成と記述は包括的でわかりやすい。
さて、第1章のタイトルにもあるように、また完全な「記憶喪失」の哲学的含意を想像してみればわかるように(See p.94)、「記憶」とは私たちの存在それ自体に等しい。「記憶」或いはその喪失について語ることは知的・主観的存在としての私たち自身について語ることでもある。また、興味深かったことは、「共感覚(synaesthesia)」*2を、記憶の問題として、「忘却」できないという問題、謂わば忘却障害として記述していること(pp.133-134)。