Memory: A Very Short Introduction (Very Short Introductions)
- 作者: Jonathan K. Foster
- 出版社/メーカー: Oxford Univ Pr (T)
- 発売日: 2008/12/15
- メディア: ペーパーバック
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ニコチンという物質は最近では四面楚歌の感があるけれど、実は記憶力を活性化する作用がある（Johnathan K. Foster Memory: A Very Short Introduction, p.115）。受験生が煙草を吸うのは理に適ったことなのかと思ってしまう。また、喫煙する老人は喫煙しない老人よりも認知症の進行が遅いということはあるのだろうか。ただ、それを実証するのはかなり難しいと思った。実はカフェインにも同様な記憶力活性化作用があり、カフェイン*1の効果をニコチンの効果から分離する難しそうだからだ。カフェインを全く摂取しない、つまりお茶も珈琲も全然飲まずチョコレートも全然食べないという人は文明社会においては殆どいないのでは？ 況してや、カフェインは全然摂取しないけれど煙草は吸うという人は。
See also
Medical Research News “Nicotine shown to enhance learning and memory” https://www.news-medical.net/news/2007/04/05/23202.aspx
Cell Press “Nicotine Enhances Learning And Memory: Could This Lead To New Alzheimer's Medications?” https://www.sciencedaily.com/releases/2007/04/070404162413.htm
Deane Alban “Nicotine: An Unlikely Brain Enhancing Drug” https://bebrainfit.com/nicotine-brain-enhancing-drug/
最後のソースによると、二次的な喫煙（受動喫煙）は記憶力を低下させるという研究がある。また、喫煙が認知症発症のリスクを増大させるという研究もある。
