正当化はうざい

角田奈穂子「団塊への新たなメッセージ 『60歳からの楽々男メシ』弘兼憲史さんに聞く」http://book.asahi.com/booknews/interview/2017092700001.html


弘兼憲史*1が『60歳からの楽々男メシ』という本を出したんだって。それはいいんだけれど、


————仕事の経験が料理にも役立つと書いていらっしゃいますね。

 ええ。メニューを決めるには企画力が必要になりますし、誰が何を好きなのか、という分析力も必要です。買い物のときは予算とコストのバランスも考えなければなりません。料理は化学ですから、食材や調味料の分量計算で味が変わってきます。盛りつけや料理の出し方には美的センスや進行プランが求められるでしょう。そんなふうに考えていくと、じつはシニアだけでなく、すべてのビジネスマンにとって、料理は仕事に役立ついい訓練になるんです。

まあ間違ったことを言っているわけではないのだが、こういう正当化の言説はうざったいし、飯も不味くなり、料理も楽しくなくなりそうだ。
実際に役立ちそうだけど、装幀がださいので買わないという人もけっこう出てくるのでは? それは残念なこと。柴門ふみが装幀すればよかったのに。