エロスとタナトス?

昭野きつね「オルゴナイトとかいうエセ科学の産物を科学的に分析してみた」http://www.foxblog.net/2017/06/12/220432


2万5000円する*1「オルゴナイト」というものの批判的紹介。


オルゴナイトは
特殊な製法で作られた場を調整する製品です。
環境の中に存在する
ネガティブなオルゴンエネルギー
(Dead Orgone=DOR)を
ポジティブなオルゴンエネルギー
(Positive Orgone=POR)に変換します。
http://bercelesta.jp/hpgen/HPB/entries/47.html
ヴィルヘルム・ライヒ*2にはけっこう久しく関わっていないのだけど、ライヒのいう「オルゴンエネルギー」に「ネガティブ」と「ポジティブ」があったのか。私がライヒについての知識の多くを得たリチャード・キングの『エロスの社会学』にはそのような記述はあったかしら? と思ったのだが、今手近にこの本はない。でも、まあフロイトのいう「エロス」と「タナトス」を思い出してしまった。勿論、フロイトにとって、「エロス」も「タナトス」も「環境の中に存在する」ものではないけど。そういえば、ノーマン・O・ブラウン*3Life Against Deathという本*4の日本でのタイトルは『エロスとタナトス』だった(訳者は秋山さと子)。まあ関係のない話だけれど。
エロスの社会学―現代アメリカのラディカル思想

エロスの社会学―現代アメリカのラディカル思想

エロスとタナトス (1970年) (AL選書)

エロスとタナトス (1970年) (AL選書)