「性的興奮を感じた」

時事通信の記事;


カメラ内蔵眼鏡で女児撮影=着替え中、容疑で男逮捕―群馬県警

8/16(水) 19:57配信

時事通信


 小型カメラを内蔵した眼鏡で着替え中の女児を動画撮影したとして、群馬県警伊勢崎署は16日、児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で、埼玉県神川町池田の看護師野村貴弘容疑者(33)を逮捕した。

 「性的興奮を感じた」と容疑を認めているという。

 逮捕容疑は14日午後、群馬県伊勢崎市内の屋内プール男子更衣室で、着替え中の女児(6)を撮影した疑い。

 同署によると、眼鏡の眉間部分の黒縁フレーム内に小型カメラ、こめかみ部分にマイクロSDカードが埋め込まれ、細工が分からないよう特殊なカバーで覆われていた。

 女児と一緒にいた父親(34)が不審に思い、施設職員に連絡。SDカードに女児が着替える動画が保存されていた。他にも複数の動画ファイルが記録されており、同署は捜査を進める。 
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170816-00000091-jij-soci

「カメラ内蔵眼鏡」ということで、咄嗟にGoogle Glass*1を想起して、でもGoogle Glassは個人向けの販売を止めたんじゃなかったかと思い直し、再度検索をかけたら、複数のブランドから「カメラ内蔵眼鏡」が出ているんだなと再認識した*2
さて、この看護師は「性的興奮を感じた」と述べたという。この言明は誤解しそうで、わかりにくい。まあこのことは事実なのだろう。「性的興奮」がなければ「着替え」を盗撮しないだろう。でも、この表現だと、犯行の目的意識性を隠蔽しかねない。つまり、自らのペドフィリア的な性欲に従って「性的興奮」を喚起するための素材(オカズ)を蒐集するという確固たる意志をもって、「小型カメラを内蔵した眼鏡」を装着しつつ、わざわざ県境を越えて、プールの更衣室にやって来たということが隠蔽されてしまう。 こうした目的意識性或いは計画性を念頭に置かないと、「性的興奮を感じた」という理由付けと、(俺に)「性的興奮」を喚起した被害者が悪いという被害者非難との距離はかなり短くなってしまう。
さて、私たちの社会はペドフィリア*3の人間と如何にして折り合いをつけていくのか。