林檎の力?

朝日新聞』の記事;


チンパンジー、じゃんけん理解 京大研「4歳児に匹敵」

石倉徹也

2017年8月10日19時29分



 チンパンジーは、じゃんけんのルールを理解できるとする実験結果を10日、京都大などの研究チームが発表した。紙は石に、石ははさみに、はさみは紙に勝つ――。じゃんけん特有の入り組んだルールが分かるようになるのは、人間では4歳ごろ。研究チームは「複雑な優劣関係を認識するチンパンジーの能力は、4歳児に匹敵する」としている。

 京大霊長類研究所(愛知県犬山市)の大学院生、高潔さんらは、チンパンジーにじゃんけんの手の画像を見せる実験を行った。「石とはさみ」「はさみと紙」などの組み合わせを画面に映し、勝ちの方にタッチすればリンゴなどのご褒美を与える訓練を毎日約140回続けた。7頭中5頭が平均約100日で、どの画像を出されても9割以上の確率で正解するようになり、ルールを理解していることが裏付けられた。

 同様の実験を、3〜6歳の子ども38人に試したところ、ルールを理解できるのはほぼ4歳以上だった。

 今回の研究成果について、研究チームの松沢哲郎・京大高等研究院特別教授は「人の認知機能がどのように進化したのかを理解することにつながるのではないか」と話している。(石倉徹也)
http://www.asahi.com/articles/ASK8B46PTK8BPLBJ001.html

オリジナルの記事には動画が添付されている。一読して、「リンゴ」の力って凄いと思った。でも、それは「じゃんけんのルールを理解」していることになるのか。人間と一緒に、或いはチンパンジー同士で、「じゃんけん」を実践し、勝ち負けを認識できるのだろうか。人間の子どもがじゃんけんの(三すくみ)「ルールを理解できる」ようになるのが「4歳」以降だというのは、根拠は明らかではないけれど、まあ納得できる。ただ、「じゃんけんのルールを理解できる」人間の子どもは、「じゃんけん」を実践して、勝った! とか負けた! ということを認識できるよ。
まあ、「ルールを理解できる」とはどういうことなのか、「ルール」に従って振る舞うとはどういうことなのかというのが重要な哲学的或いは社会学的問題であるというのは勿論のことなのだけれど。
「じゃんけん」といえば、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20121022/1350835718