「デメリット」

立石美津子「【話題】「宿題代行サービス」賛成?反対?“自由研究1万5000円でも依頼殺到”の背景」http://ure.pia.co.jp/articles/-/83310


以前も「宿題代行」というビジネスが道徳的に許せないということを書いたのだが*1、子どもの立場に立った立石さんの「デメリット」の指摘には、まさにその通りだと共感してしまった。世の親御さんは〈罪〉を犯す前に是非一読していただきたい。


宿題代行業者は依頼主の子どもの筆跡を真似てみたり、完璧な正解を記入してしまうと大人がやったことが学校側にばれてしまうので、微妙に答えを間違えてみたり、先生を欺く術を熟知しているのでこれを駆使します。

もし、嘘がばれてしまったらサービスの意味がなくなるからです。

けれども、先生を騙すことができても、子どもの心は騙せません。子どもは「僕がやったものではない」「私が書いたものではない」ことを一番知っています。「お金を払って宿題を他人にやってもらい、先生にばれなければそれでいい」という経験をさせてしまっているのです。

9月1日に赤の他人の大人が書いた作文やプリントを先生に「はい、宿題をやってきました」とシレッとした顔を繕って出すとき、子どもがどんな気持ちでいるか想像してみてください。

また、

8月31日に徹夜して大変な思いをしたり、自由研究を提出できずに恥ずかしい思い、つまり失敗体験をすることで「来年の夏休みからは計画的にこなそう!」と反省するようにもなります。それを親がお金を払って責任を取る必要はないのではないでしょうか。