『朝日新聞』の記事;
何だか、とても運がいいようだ。下手すれば、この小学生が命を落とすだけじゃなくて、「友人」や「母親」、さらには警察官まで蛇に噛み殺される可能性があった。別記事で「ヤマカガシは国内に広く分布しており、毒性が強く、死に至る場合もある」と注意を喚起しているものの*1、ヤマカガシをなめているんじゃないかと思った。毒の強さでいえば、ヤマカガシはハブや蝮を凌いで、日本最強なのだった。
毒ヘビにかまれた小5男児、一時意識不明に 兵庫・伊丹2017年7月30日17時30分
29日午後6時ごろ、兵庫県伊丹市荻野8丁目の若松公園で、小学5年の男児(10)が毒を持つヤマカガシとみられるヘビにかまれ、救急搬送された。県警によると、男児は一時意識不明に陥ったが、回復した模様という。
伊丹署などによると、男児は公園で友人と遊んでいる途中に右手首をヘビにかまれた。帰宅後も出血が止まらず、頭痛を訴えたため、母親が午後8時ごろ、119番通報して病院に運ばれた。
ヘビは一緒に遊んでいた友人らが捕まえ、男児の母親が30日朝、署に連絡してヘビを引き渡したという。体長は50センチ前後とみられる。
現場は伊丹市北部の住宅地にある公園。すぐ西側に川が流れ、周囲には民家や市営住宅が立ち並んでいる。
http://www.asahi.com/articles/ASK7Z5QGWK7ZPIHB00R.html
Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%82%AB%E3%82%AC%E3%82%B7
「ヤマカガシのすべて! ヤマカガシの毒性と生態 ナマ情報」http://outdoor.ymnext.com/kikenn-07.html
「ヤマカガシ」https://yamakagashi.etc64.com/
ヤマカガシは日本最強の毒蛇であるにも拘らず、つい最近まで毒蛇とは見做されてこなかった。それは人間が手を出さない限り襲ってこないからかも知れない。噛み付かれた小学生はどんなことをしていたのか。蛇をぶんぶん振り回したり、踏ん付けたりしなかっただろうか。もしそこまでされれば、ヤマカガシが噛み付くのも正当防衛ということになるんじゃないか。
ヤマカガシは餌として食べた蟾蜍の毒を蓄積しており、それは首筋辺りから出てくる。蚯蚓に小便をかけるとちんぽが腫れるという迷信があるけれど、ヤマカガシに小便をかけると命取りになり得るというのは本当のようだ。
*1:宮武努「男児かんだヤマカガシ?強い毒性 死に至る恐れも」http://www.asahi.com/articles/ASK7Z6448K7ZPTIL00V.html