「チーズタッカルビ」

吉野太一郎「チーズタッカルビでにぎわう新大久保 韓流の街では「脱・政治的な日韓関係」が進んでいる」http://www.huffingtonpost.jp/2017/05/08/cheese-takkarubi_n_16496392.html


曰く、


韓流の街と言われる東京・新大久保。ゴールデンウィークの連休中、JR新大久保駅前から延びる大久保通りは連日ごった返していました。10〜20代の女性が中心です。

タッカルビは鶏肉や野菜を甘辛く炒めた韓国料理の定番。しかしチーズとあえるのは新大久保のオリジナルです。「私が生みの親」と言う、市場タッカルビの姜光植(カン・グァンシク)さん(48)は、日本に住んで20年以上。その話を聞くと、新大久保、そして日韓関係の浮き沈みが見えてきます。

姜さんはこれまで日韓の外食産業などで働いてきましたが、「韓国料理店を建て直してほしい」と今の会社に雇われたのが2015年秋。韓流ブームで一時的ににぎわった店も、人出の落ち込みで閑古鳥が鳴いていました。

倉庫に残っていたのは、イベントで使っていた大量の鉄板。「鉄板で出せる料理ってタッカルビぐらいしかなかった。やってみたら満席にはなったけど、行列はできない。200店近い競合店がひしめく新大久保で生き残るためには、若い女性の心をつかまないといけないと思ったんです」。

「2016年1月から約3カ月、店頭でタッカルビを焼いて通行人に試食してもらい、意見を聞き続けました。『辛い』という声が多かったので、まろやかな味にしようとチーズを載せたら、女子高生たちが『おじさん、これ何?』と興味津々で声をかけてくるんですよ。さらに、ちょっと単価は高いけど、糸を引くモッツァレラチーズやゴーダチーズに変えてみたら、見ている人から拍手が上がったんです」

「6月に看板を出したら、あっという間に火が点きました。10月にはランチで2時間、夜は3時間待ちになりました。ちょうどInstagramがはやり始めた頃で、お客さんがみんな写真を撮ってアップしてくれたんです。『ブームはすぐ終わる』と冷めた声もあったけど、1年近くたった今も開店から閉店までずっと満席です」


新大久保の人出は、良くも悪くも外交関係に大きく左右されてきました。2003年にドラマ「冬のソナタ」が始まり韓流ブームが起きると、もともと韓国料理店の多かった新大久保には韓流タレントのショップなどが並び、40〜50代の女性で賑わいました。地方からのバスツアーも盛況でした。

しかし2012年、李明博・前大統領の竹島上陸で日本人の対韓感情が悪化。2013年ごろからは、韓国人を狙い撃ちにしたヘイトスピーチ(差別扇動)のデモの標的にされるようになり、客足は遠のきます。「新宿韓国商人連合会」の鄭在旭理事によれば、ピークだった2012年に約640店あった韓国系の店は、現在は約400店まで減り「客足も、ここ4年ぐらいずっと落ち続けていました」。

しかし、最近はぎくしゃくしている外交関係に関係なく、客足が大きく戻っているといいます。鄭理事は「最近も慰安婦問題が大きく報じられて心配していたけど、周辺駅の利用者数などから推計した最近の人出は、4〜5年前と変わらないか、むしろ増えたぐらい。客層が年配の女性から若い層に変わってきましたね。K-POPやチーズタッカルビの影響はものすごく大きいと思います」。

2014年12月の指摘;

じつは私には大学生と高校生の子どもがいるので、よく分かるのですが、少なくとも大学生と高校生の間では、K-POP人気は広がる一方です。その広がり方も固定したアーティストが人気を誇るだけでなく新しい人気アーティストが次から次へと生まれているのです。うちの子どもの高校にはK-POPのダンスサークルがあり、高校の文化祭では大活躍ですし、各クラスの企画でもK-POPのダンスをクラス全体で披露するのが当たり前のようになっています。なので、うちの子どももK-POPチューンを文化祭で披露していました。

今や、東方神起、KARA、少女時代だけでなく、次から次へと新しいK-POPアーティストが若い世代では支持されているのです。政治の世界での日韓関係の悪化による影響などで、地上波テレビにはK-POPアーティストは出演できなくなっていますが、若い世代はネット上の(とりわけYouTube)バイラルでK-POPアーティストの情報を得ているのです。
(井上伸「紅白歌合戦にK-POPゼロはおかしい-どの客観的な数字でも不動の人気誇る韓流ブーム・K-POPブーム」http://bylines.news.yahoo.co.jp/inoueshin/20141231-00041945/ Cited in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150102/1420219908

ところで、この記事を初めとする井上伸氏の記事がYahooからそっくり削除されている。さて?