何処から?

朝日新聞』の記事;


廃棄物の島、タヌキの楽園 天敵なし、イタチも住み着く

2017年5月5日18時04分

 大阪湾に突き出た産業廃棄物の埋め立て処分地(堺市)に、タヌキがすみ着いた。イタチやヌートリアも確認された。

 広さは阪神甲子園球場の約70倍で2006年に造成を終了。周囲は海と工業地帯で、タヌキは陸から渡ってきたようだ。一度に10匹や親子での目撃情報も。

 敷地の9割は管理する大阪府の許可がないと入れず、犬や猫もいない。森や池が整備され、昆虫や果実などエサもある。廃棄物の島が、居心地よい楽園に。
http://www.asahi.com/articles/ASK4V76RFK4VPTIL02T.html

「 タヌキは陸から渡ってきたようだ」って、狸が空や海からやってくるわけはない。狸といえば、大阪湾の彼方の四国。もしかして、井上ひさし『腹鼓記』*1の舞台にもなった阿波国から?
腹鼓記 (新潮文庫)

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狸合戦ではなく蜘蛛合戦の話だが、

クモ合戦、参加者急増 焼酎飲ませる玄人も 千葉・富津

堤恭太

2017年5月5日08時51分

 クモ同士を戦わせる「日本三大くも合戦」が4日、富津市富津の富津八坂神社で開かれた。江戸時代から続く伝統の遊びだったが一度は廃れかけた。しかし、愛好家らが18年前にこの合戦を始めて、今では約150人が参加する同市の一大イベントに成長した。将来的には市の無形民俗文化財にしようと取り組んでいる。

 クモ合戦は体長1センチほどのネコハエトリというクモのオスが、4〜5月の繁殖期にメスを取り合う習性を利用して戦わせる遊びだ。将棋盤ほどの広さの台の上で向かい合わせると、前脚を振るように威嚇し合い、四つに組んで戦う。負けた方が逃げて勝負がつく。

 富津地域ではこのクモを「フンチ」と呼び、同様の遊びが伝承されている横浜市では「ホンチ」と呼ばれるなど地域によって呼び名が異なる。

 主催の富津フンチ愛好会は毎年この時期に開くこの合戦を、横浜、鹿児島県姶良(あいら)市加治木町の合戦と並ぶ「日本三大くも合戦」と呼んでいる。愛好会の小坂和幸さん(38)は「自分たちで勝手に呼んでいるだけです」と笑う。しかし、ここ数年は参加者が急増。子供や若い世代が多いのが富津の特徴で、愛好会も若手、中年、年配の三つのグループが統合してできた。

 午前中は子供の部と一般参加の予選。今年からかき氷などの屋台が出て、狭い境内に千人近くが集まり、祭り気分も楽しんだ。高橋恭市市長も周囲には黙って、前日にこっそりとクモを採取。一般参加で出場したが「あっという間に負けました」と苦笑い。「素人」がいきなり勝てるほど甘くはなかった。

午後は16匹による決勝トーナメント。漁師町の賭け事として広まったというクモ合戦だけに、ここからは毎年のように出場している「玄人」の世界。それぞれが「カチバ」と呼ばれる秘密のクモの採取場所を持ち、大会中も体温でクモを温めたり、焼酎を飲ませたりと独特な手法で合戦に備えてきた。

 そんな中、優勝旗を手にして19代横綱になったのは市内の刈込博さん(58)。「うれしいが、来年はもっと小学生の参加が増えるとうれしいな」と話す。6代子供横綱に就いた市内の小学5年松田真大(まひろ)さん(10)は「実際にクモが戦っているので、ゲームより面白い」と話しており、これからも若い参加者の増加が期待できそうだ。(堤恭太)

 午後は16匹による決勝トーナメント。漁師町の賭け事として広まったというクモ合戦だけに、ここからは毎年のように出場している「玄人」の世界。それぞれが「カチバ」と呼ばれる秘密のクモの採取場所を持ち、大会中も体温でクモを温めたり、焼酎を飲ませたりと独特な手法で合戦に備えてきた。

 そんな中、優勝旗を手にして19代横綱になったのは市内の刈込博さん(58)。「うれしいが、来年はもっと小学生の参加が増えるとうれしいな」と話す。6代子供横綱に就いた市内の小学5年松田真大(まひろ)さん(10)は「実際にクモが戦っているので、ゲームより面白い」と話しており、これからも若い参加者の増加が期待できそうだ。(堤恭太)
http://www.asahi.com/articles/ASK5441Q5K54UDCB00G.html

富津と鹿児島県姶良市の蜘蛛合戦は知っていたけれど、横浜市のは知らなかった。まあ富津岬の附近というのは東京湾がいちばん狭くなっている場所でもあるので、横浜方面と人の行き来があってもおかしくはない。富津の対岸は横須賀市なのだけど。横浜の何処なんだろうね。