二月革命から100年

そういえば、International Women's Dayをずっと「国際婦人デー」と旧左翼チックに訳していたのだった*1。今の標準的な訳語は「国際女性デー」だろうか。


駒木明義「ロシア革命、3月8日の女性デモが発端 現政権も警戒?」http://www.asahi.com/articles/ASK367TT7K36UHBI048.html


曰く、


第1次大戦中の1917年3月8日(当時のロシアの暦では2月23日)、帝政ロシアの首都ペトログラード(現サンクトペテルブルク)で、繊維工場の女性労働者たちがパンを求めてデモを開始。それに男性労働者や学生も加わった。

 鎮圧を命じられてデモ隊に発砲させられた兵士たちが12日に反乱を起こし、デモ隊に合流。15日にはニコライ2世が退位に追い込まれ、300年余り続いたロマノフ朝が終わった。


独立系世論調査機関レバダ・センターが今年1月に行った調査では、二月革命を「国の発展への前向きな一歩」と評価する人が13%。「国の偉大さが失われた」との回答が21%。「肯定的な結果と否定的な結果が打ち消し合った」が23%で、評価は割れている。

 今年11月にはレーニン率いるボリシェビキが政権を奪取、世界初の社会主義国家となったソ連の誕生につなげた「十月革命」から100周年を迎える。

露西亜革命100周年については、


Shaun Walker “Tragedy or triumph? Russians agonise over how to mark 1917 revolutions” https://www.theguardian.com/world/2016/dec/17/russia-1917-revolutions-legacy-lenin-putin


*2。また、


Amos Chapple and Matt Fidler “The Russian Revolution: then and now” https://www.theguardian.com/world/2017/mar/07/russian-revolution-then-and-now


100年前の写真。
ところで、「政権」の「転覆」というのは「革命」の中のひとつのエピソードではあっても、その本質ではないだろう。露西亜革命の場合だと、寧ろ人民によって自治機関としてのソヴィエトが勝手に創設されたということが肝要だろう。露西亜革命の偉大さも悲惨さ(共産党による抑圧や簒奪)もここに存する。やはり、アレントの『革命について』*3をここでもマークしておく必要がある。

On Revolution (Classic, 20th-Century, Penguin)

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