或る方のご教示によって思い出したのだけど、昨日は涅槃会だったか。
『京都新聞』の記事;
「涅槃図」については、
手合わせ遺徳しのぶ 京都・清水寺、釈迦入滅の涅槃図公開京都新聞 2/15(水) 23:03配信
仏教の祖、釈迦(しゃか)が亡くなった日とされる15日、京都市東山区の清水寺*1経堂で涅槃(ねはん)図の公開が始まった。釈迦の入滅を狩野派の画家山口雪渓(1643〜1732年)が描いた図で、参拝者たちはじっくり見入ったり、手を合わせたりして遺徳をしのんだ。
涅槃図は、縦約3・9メートル、横約3メートル。満月の夜に沙羅双樹(さらそうじゅ)の下に横たわる釈迦を、弟子や動物が取り囲む様子が描かれている。
午前9時ごろに僧侶たちが釈迦(しゃか)三尊像の隣に掲げられた涅槃図の前で読経し、紙製の花をまく散華を行って釈迦の遺徳をたたえた。同日は、「りょうけいさん」と親しまれた大西良慶元貫主の命日でもあり、追善法要が営まれた。
涅槃図の公開は21日までの午前9時から午後4時まで。自由に拝観できる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170215-00000025-kyt-l26
「意味を知ればより深まる 清水寺「大涅槃図」拝観のツボ」http://www.kiyomizudera.or.jp/yodan/vol7/index.html
「観音様とともに生きた109年。大西良慶和上」http://www.kiyomizudera.or.jp/yodan/vol13/
Wikipediaの「涅槃会」の項をコピーしておく;
「満月」が重要であるわけだ。西行法師の辞世*2を引いておく;
涅槃会(ねはんえ)は、涅槃講や涅槃忌とも称し、陰暦2月15日、釈迦の入滅(にゅうめつ)の日に、日本や中国などで勤修される、釈迦の遺徳追慕と報恩のための法要である。現在では、3月15日に行なわれているところもある。涅槃とは、ニルヴァーナの訳語であり、迷妄のなくなった心の境地を指す言葉であったが、この場合には、釈迦が亡くなったという意味で用いられている。
実際には、釈尊が入滅した月日は不明であり、南伝仏教ではヴァイシャーカ月の満月の日(ウェーサーカ祭)と定められている。ヴァイシャーカ月が、インドの暦では第2の月であることから、中国で2月15日と定めたものである。
法要中は、釈迦が娑羅双樹の下で涅槃に入った際の、頭を北にして西を向き右脇を下にした姿で臥し、周囲に十大弟子を始め諸菩薩、天部や獣畜、虫類などまでが嘆き悲しむさまを描いた仏涅槃図(涅槃図)を掲げ、『仏遺教経』を読誦することとなっている。仏涅槃図の絵解きを行うところもある。平安時代には、山階寺の涅槃会がとりわけ有名であり、常楽会(じょうらくえ)とも称されており、『三宝絵』の中でも「年中主要法会」の一として記されている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B6%85%E6%A7%83%E4%BC%9A
願はくは花の下にて春死なむそのきさらぎの望月のころ
*1:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091002/1254477456 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20140716/1405495538 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20151202/1449074591 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160124/1453603490 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161017/1476673124
*2:Eg. http://www5f.biglobe.ne.jp/syake-assi/newpage1232.html