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『読売新聞』の記事;


漫画が3割超、2万2千冊となる近畿大図書館
2017年01月28日 17時27分


 近畿大大阪府東大阪市)は4月、蔵書約7万冊のうち、漫画が30%以上の約2万2000冊に上る図書館を新設する。

 学術書が主体の大学図書館では珍しい。24時間利用できる自習棟も併設。近大は「若者の読書離れが進む中、漫画を入り口に学生の知的好奇心を刺激したい」としている。

 2013年度から進める総事業費400億円のキャンパス整備計画の一環で、学内の中央図書館分室(2階建て)として建設。学生らが集まって議論できる25の小部屋を様々な向きに配置し、それらを結ぶ放射状の廊下に書棚を並べる。

 編集工学研究所(東京)所長の松岡正剛さん*1が蔵書を選び、1階に学術書など約3万冊、2階に世相を映す漫画や新書、文庫本約4万冊を置く。著者やジャンルで分類せず、棚ごとに「文学をマンガする」「近大生のためのハローワーク」といったテーマを設定。「恋する女の生きる道」の棚には、同じ名前の2人の少女が主人公の「NANA」や高校生の恋愛を描いた「君に届け」などの漫画のほか、「ロミオとジュリエット」(シェークスピア)、「恋愛しない若者たち」(牛窪恵)などの文庫や新書を並べる。

 松岡さんは「ネット検索では味わえない予想外の本との出会いを生み、学生の関心を活字に引きつける」と狙いを説明する。

 新図書館は事前に登録すれば一般の人も利用できる予定。カフェも設ける。自習棟は学生向けに2400席を用意しスマートフォンのアプリで座席を予約する。女子学生専用区画もある。

 岡友美子・図書館運用担当室長は「館内にいると、いろいろな角度から本が見える造り。新たなサービスの展開で選ばれる大学を目指したい」と話す。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170128-OYT1T50070.html

図書館というのは常に成長し続けるものだろう。常に新刊が出現しているし、利用者のリクエストもある。だから、オープンの時点での蔵書の構造を決定するよりも、新しい蔵書を購入し・書棚に配分し、古い蔵書を閉架の方に引っ込める規則というかアルゴリズムみたいなものを定式化することが肝要なのではないだろうか。また、気になったのは洋書の比率。