鮒に戻る?

rong zhang「金魚が野生化すると…巨大化、驚きの繁殖力「最も厄介な生物の一つ」」http://withnews.jp/article/f0161228002qq000000000000000W02310701qq000014481A


濠太剌利の川に放流され・野生化した金魚の子孫が巨大化して、生態系の脅威になっているという話。マードック大学のスティーヴン・ビーティ氏らの研究。


研究の舞台になったバス川は、オーストラリア西南部にあります。20年前から農業排水や住宅地からの栄養豊富な下水が川に流れ込み、水質が著しく低下しました。そして、誰かが何匹かの金魚を川に捨てた結果、金魚がバス川にあふれるようになったのです。

 金魚の生態を調べた結果、わかったのがその成長の早さです。1年間で18センチになり、世界でも最も高い成長率を記録しました。

 その繁殖力の強さも明らかになりました。現在までに1500匹、1キロ以上の金魚が駆除されていますが、金魚の数は減ったどころか、むしろ増え続いています。


もともと、金魚は鯉科のフナを原種に飼育観賞用に品種改良された魚です。本来は自然界にいないはずの金魚が川で野生化すると、様々な変化が起きます。

 外見は茶色に変わります。水槽ではない自然の川の水の色になじむ、フナのような色になります。そして身長が伸び、体重も増えます。

 気になるのは、生態系への影響です。金魚は湖や川の底を泳ぐので、水生植物の根を抜いてしまいます。さらに水底をかき回して、栄養素を散乱させ、藻類の異常繁殖を促します。未知の伝染病をほかの魚にうつすこともあります。

 ビーティ博士は「野生化した金魚は世界でも最も厄介な繁殖型水生生物の一つ」と話します。

金魚はそもそも鮒の突然変異。「フナのような色」になったというのは、金魚鉢とか水槽のような環境では発現が抑制されていた〈フナ性〉が環境の変容に伴って恢復されたということなのでは? 私たちは動物を食べるということで、その動物の個体数を減らすということを行っている。問題の文化的側面として、濠太剌利には鮒を食べる習慣がないということがあるのでは? 日本ができる貢献としては、鮒の甘露煮のレシピを伝えるということがある*1