免疫解除など

『日刊スポーツ』の記事;


小沢氏「どうかしている」、紙読んで誠意のない謝罪

日刊スポーツ 6月19日(日)21時50分配信


 与野党9党首が出席して19日、都内で行われた「ネット党首討論」で、司会を務めた社会学者の古市憲寿氏が、生活の党の小沢一郎代表のプライベートな問題を質問、小沢氏が強い不快感を示すひと幕があった。

 古市氏は、「小沢さんの再婚はどうなったんですか」「興味がある」と、質問。討論の課題と無関係なテーマに、小沢氏は「興味でこういう討論するのは、どうなのか」と反論した。

 しばらく各党党首のやりとりが続いた後、古市氏は「これを読めばいいんですか」と渡されたとみられる紙を見ながら、「小沢さん、先ほどは失礼しました。発言を撤回しておわびします」と述べた。

 しかし、誠意のない話し方だったこともあり、小沢氏は「それは、おわびじゃない。おかしい。どうかしている」と態度を硬化。司会者サイドは「(小沢氏の)人柄をみたかった」などと主張したが、小沢氏は「そんなことは関係ない。おわびをするなら、きちんとしなさい」と述べ、会場の空気も凍り付いた。

 ネットユーザーからも「小沢さんが正しい」などの書き込みが続いた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160619-00000165-nksports-pol&pos=4

これだけを読むと、古市*1が100%悪いということになる。まあ、ハードコアな「小沢信者」にとって(いまだにそういうのが存在しているとしたら)古市は六親等以内皆殺しに値する大悪人ということになる。しかし、盗人にも三分の理という諺もある。Ryan Takeshita「古市憲寿氏、小沢一郎氏を激怒させる「再婚相手は見つかった?」 ネット党首討論中に質問 (UPDATE)」という記事では古市の言い分も収録されている*2。曰く、

古市氏は、小沢代表が手をあげず、この日の討論であまり発言がないことから「僕は小沢さんが再婚相手が見つかったか、聞いてみたいんですが」と質問。小沢代表はムッとした表情を浮かべ「それは今日のテーマでしょうか。興味でこういう討論をするんじゃないんじゃないですか」と首をかしげ、質問には答えなかった。
また、古市自身の言葉では、

当然、馬鹿にする意図はないです。インターネットの意見などを見ていたら、(討論中に)小沢氏があまり発言していないことや最近の小沢氏が『何を やっているのだろう』という、本人の近況について気にしている人が多いことに気づきました。そうした背景があり、あのような質問をしました。不快にさせて しまったとしたら、申し訳なく思っています。
せっかくのインターネットの党首討論でありましたし、動画で中継されていました。今回は経済や憲法が討論の主なテーマでしたが、政策などはウェブサイトやパンフレットを見れば、だいたいわかりますよね。
司会者として、各党首の人柄を浮かび上がらせたい、という思いがありました。そういう意味では小沢氏だけではなく、みなさんにも同様の質問をして、政策以外の政治家の一面を見せたかったのですが、できませんでした。そこは反省しています。
さて、最近採り上げた古市が「匿名女性から「古市さんは『性行為が嫌い』『子供が嫌い』との発言をしてきた。少子化問題を語るのは矛盾していないか?」との問いかけを受けた」という件*3。「性行為が嫌い」・「子供が嫌い」云々については、2014年の『J-CASTニュース』の記事*4から引用しておく;

2014年10月26日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)の中で子供嫌いを告白した古市さんは、理由についてシンプルにこう説明したのだ。「だって汚いじゃないですか」――。

番組ではこの日、保育園や公園で遊ぶ子供の声をめぐる近隣住民との騒音トラブルを扱った。その中で子供が好きかどうか尋ねられた古市さんは「いや大っ嫌いです」と即答し、「だって汚いじゃないですか」と理由を明かした。

子供が苦手という人はそれほど珍しくないが、「汚い」という率直な理由には出演者陣も驚いたようで、スタジオは笑いに包まれた。それでも古市さんは表情を変えず


「汚いと思っちゃうんです。遊びまわってるし、手も洗ってないかもしれないし、鼻水とかばい菌とか。しかも寄ってきたりするじゃないですか」

と具体例をもって子供に対する嫌悪を示した。どうやら本当に嫌いらしい。

本題の騒音問題については、自身の好みとは切り離し「しょうがない」との見解を示す。新幹線や飛行機の中で騒ぐ子供にイラッとすることもあるが、子供がいる社会は健全であり、子供がいなければ国は滅んでしまうからだと説明した。

古市さんが「汚い」と感じるのは子供だけではない。愛する彼女との性行為についても同様のようだ。

出演者陣のその後の関心は、騒音問題そっちのけで古市さんの恋愛事情に及んだ。今は彼女がいないという古市さんにMCの東野幸治さん(47)が交際経験を尋ねると「いつも付き合っても、『そういうこと』をしなさすぎて振られちゃいます。あまりにも求めなさすぎて、振られちゃいますね」と打ち明けた。

古市さんいわく、「そういうこと」に興味がないわけではないが「汚いと思っちゃう」という。出演者陣は期待を裏切らない古市さんの回答に大笑いだ。


とりわけ興味を抱いたようだったのはYOUさん(50)だ。

「シャワーとかめんどくさいじゃないですか」という古市さんに「私が彼女に言ってきれいにさせるから!」と説得を試みた。それでも古市さんは「いや、きれいなんだけど、でもなんかいろんな液体とか出てくるじゃないですか」と生々しい描写で嫌がり、これにはYOUさんも「液体はお前のほうから出てる!」と返すなど、午前中放送の番組らしからぬやりとりもあった。

「唾液の交換があんまり好きじゃない」という古市さんは、熱いキスさえも拒みがちのようだ。お笑いコンビ「はんにゃ」の金田哲さん(28)も軽いキスしかできないということが伝えられると、

「その気持ちすごいわかります。軽いのならいいんですけど、何をしたいんですか?あれは。だってちょっと触るだけでいいじゃないですか、挨拶だけだったら」

と話した。コメンテーターの松本人志さん(51)は古市さんの極端な主張を気に入ったらしく、笑いながら「この人いいねえ」「異星人や、異星人」と評した。

古市はかなり極端なだけで、こういう感覚は様々なグレードを伴って、少なからぬ人に共有されているとえいるだろう。最近ネットで拾ったネタだと、例えば、


「森林原人の性活相談 第50回 「前戯は手が汚れる」と夫に言われショックです」http://joshi-spa.jp/536004
サ乙「セックス時の「相手の唾液・体液が付着」→男女で違う対処法」http://sirabee.com/2016/02/10/84692/
ニャック「口でシた後のキス…抵抗感がある人の割合が判明」http://sirabee.com/2016/03/31/102768/

とか。
セックスの前後や最中に行っていることが「汚い」というのは冷静に考えればそれもそうだよねということになる。しかし、逆にいうと、その「汚い」こそがセックスという営みの醍醐味であって、どんなに迫力満点の最先端のヴァーチャル・リアリティもその「汚い」の一点において(かなりしょぼいかも知れない)リアルには及ばないといえるかも知れない*5。さて、「何故古市は「性行為が嫌い」なのかというのは個人の生活史の準位において興味深い問題ではある」と書いたのだが、寧ろ(私も含む)少なからぬ世間の人々は「汚い」を乗り越えたのかと問うべきなのだろう。何故乗り越えたのかというというのはわからないけど、それは性愛や生殖が免疫の一時的解除を含むという事実と関係あるのかも知れない。