仙台の2つの大学

仙台の大学で(良くも悪くも)話題になるのは(旧帝大たる)東北大学であろう*1。ということで、東北大以外の仙台の大学のネタ。何れも『河北新報』レヴェルのニュースであり、全国紙、さらには外国メディアがどう報じているのかはわからない。

「学生通行禁止」東北福祉大周辺に看板

河北新報 6月5日(日)11時12分配信



 学生、通るべからず−。仙台市青葉区東北福祉大国見キャンパス周辺に「学生通行禁止」と書かれた看板が複数置かれ、学生たちが困惑している。看板は一部地域住民が2009年、学生の通行による住環境の悪化を懸念して設けた。過去に訴訟に発展し、一度は和解したが、住民側の不信感は根強く、円満解決を望む大学側との溝は埋まりそうにない。(報道部・氏家清志)

 看板はJR仙山線東北福祉大前駅から国見キャンパスへ続く道路沿いに複数ある。立て看板が置かれた幅約4メートルの直線道路=図=*2の地目は、私道と、誰でも通れるあぜ道などの法定外公共物が混在している。民家の外壁などにも「学生さん!ここは私道であり、生活道路。公道を利用しよう」などと通行禁止を訴える看板が4枚ある。

 事の発端は9年前にさかのぼる。07年3月、同大が福祉大前駅の開業に合わせ、駅前にステーションキャンパスを整備。学生と地域住民の利便性を図るため、その敷地内に大学への近道となる通路を設けた。

 開業以降、多くの学生が同駅と約300メートル離れた国見キャンパスを結ぶこの通路を最短ルートとして利用。両キャンパス間の行き来もあり、多い日で1日約3000人の学生が通った。

 08年4月、最短ルート沿いや周辺の住民9人が「学生の騒ぎ声がうるさい」などとして、私道の通行禁止を求める仮処分を仙台地裁に申請した。翌月、和解が成立。(1)講義のある日は最短ルートの入り口に大学職員を配置し、学生を市道に誘導する(2)住民の生活を妨げないよう学生を指導する−などを申し合わせた。

 和解を受け、大学側は講義の間に職員を周囲に配置し、最短ルートを使う学生に迂回(うかい)するよう指示。指導が実り、学生の通行数は激減した。

 だが09年9月、一部住民が「騒音はある程度改善したが、まだ安心できない」などと学生通行禁止の立て看板を設置。その後、学生の通行に反対する住民宅にも看板が貼られたという。

 大学側は今年2月に住民と協議。最短ルートの西側に新たなルートを示した上で看板の撤去を求めたが、理解を得られなかった。

 榎本等総務部次長は「看板を見た学生は地域から排除された気持ちになってショックを受けている」と指摘。「市道を使うだけでは混雑して学生が道路にはみ出す危険がある。安全上の配慮から、駅から二つ以上のルートが望ましい」と理解を求める。

 看板を設置した男性(60)は「以前は道路が学生で埋め尽くされ、車が通行できないほどだった。閑静な住宅街を守る上で看板の抑止効果は大きい」と話し、外す考えはないという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160605-00000006-khks-soci

保育園開設が地域の爺婆の反対に遭うということが問題になっているけれども*3。問題は住宅地の只中だということにある。高齢化社会というのは住宅地の昼間人口(すなわちニート)が増加する社会でもある。ところで、学生さんをターゲットにしたカフェを開こうと考える住民が出てきたら、この「看板を設置した男性(60)」なんかどう反応するんだろうね。ただ、通路というのは短ければいいというものではない。例えば、カップルで手を繋ぎながら歩くのなら少しくらい長い方が楽しいわけだし、距離が長くても視覚を娯しませるものがあれば多少の距離は苦にならない。
さて、「私道と、誰でも通れるあぜ道などの法定外公共物が混在している」ということだけど、Google(「ストリートビュー」)*4はどう対応しているのだろうか。
今度は東北学院大学

東北学院大>バイトで不正 仲間に安く食事


 東北学院大の複数の学生がアルバイト先の飲食店で、所属する運動部の部員や友人に無断で通常より安い価格で食事を提供していたことが25日、分かった。関係する部の責任者が辞任を申し出たほか、大学側が活動停止処分を出したり、当面の活動を自粛したりする騒動に発展している。
 大学によると、サッカー部員3人が昨年10月から約2カ月間、仙台市内の勤務先の店舗で、同部員や硬式野球部員ら約30人に複数回にわたり、正規価格の2割程度で食事を提供した。レジや券売機を不正に操作していたという。今年2月に店の運営会社からの通報で発覚。大学が内部調査を進めていた。
 大学はサッカー部を2月から1年間の対外試合禁止と半年間の活動停止の処分としたほか、部長が辞任した。野球部は既に活動を自粛し、28、29日にある仙台六大学野球春季新人戦への出場を辞退。部長と監督が大学に辞任届を提出し、学長預かりとなっている。担当者は「調査対象を全学生に広げ、全容を解明した上で、しかるべき処分を検討したい」と話した。
2016年05月26日木曜日
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201605/20160526_13028.html