「そのような事実はございません」

株式会社帝国ホテル「SNSへの不適切な書き込みについて」http://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/news/cat311/20160520.html
「「渡辺麻友いたんだが」業務委託先スタッフのツイートで帝国ホテルが謝罪」http://news.mynavi.jp/news/2016/05/20/219/
イッコウ「「渡辺麻友いたんだがwww」 帝国ホテルが業務委託先従業員の不適切なツイートで謝罪」http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1605/20/news095.html


所謂〈バカッター〉案件*1。「業務委託先スタッフ」って要するに下請け会社の従業員ということなのだろうけど、日本を代表する高級ホテルである「帝国ホテル」から〈バカッター〉が発信されたことがこのニュースの付加価値になっているか。
帝国ホテルの謝罪文には、「なお、書き込みの内容は、ある方が帝国ホテル東京に来館されたというものでしたが、そのような事実はございません」とある。この書き方は駄目でしょ。肯定的にせよ否定的にせよ、プライヴァシーには一切言及すべきではない。また、ほんとうは「来館」していたんだろうとか、〈下種の勘繰り〉を作動させてしまう可能性もある。
まあ、(特に星の多い)ホテルの従業員は業務上、色々な〈秘密〉を知ってしまう立場にあるわけだ。例えばセレブの不倫とか、重大な政治的陰謀とか。そういった知ってしまった〈秘密〉をひとりの胸にしまっておくのが重荷で、誰かとシェアしたくなるというのも理解できないではない。どうすればいいか。30年後にならないと公開されないアーカイヴを作るとか。