偶然の一致か必然の一致か

朝日新聞』の記事;


電通・NHK、「パナマ文書」で風評被害 似た名が記載

五十嵐聖士郎、沢伸也

2016年4月24日03時04分

 各国の指導者や親族らがタックスヘイブン租税回避地)を利用していた実態を暴いた「パナマ文書」に関連し、ネット上で「企業名が文書に載っている」「租税回避しているのではないか」などと根拠もなしに書き込まれる風評被害が相次いでいる。

 被害に遭っているのは広告最大手の電通とNHKだ。朝日新聞パナマ文書を確認したところ、いずれも社名に類似した名前の会社が見つかった。「DENTSU SECURITIES INC」(英領バージン諸島)という会社について、電通の広報担当者は「徹底的に調査したが、当社の関連会社には存在しない」と説明する。

 「NHK GLOBAL INC」(パナマ)という会社についてNHKの広報担当者は「NHK及び関連団体と関係はない」と説明。同局の番組ツイッターでもうわさの否定に追われている。(五十嵐聖士郎、沢伸也)
http://www.asahi.com/articles/ASJ4R5W73J4RUUPI00B.html

たしかによく似ているなという感じはする。しかし、わかりやすすぎるだろうとも思う。
パナマ文書*1の中の法人名が公開されるのは5月の予定であり、現在ネットを中心に拡散されている企業のリストというのは出所も信憑性も不明なものであるらしい*2。ただ、日本の場合、政治家の親族とかの関与が出てきていないこともあって、政府も民衆も、そしてメディアもどっか遠い国の話として受け取っているという雰囲気があるのではなかろうか*3。勿論、ちゃんと怒っている人もいるのだが*4

*1:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160407/1460055340

*2:See 渡辺一樹「出所不明・疑わしい「パナマ文書に載っている日本企業リスト」にご注意」http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160411-00010005-bfj-soci&p=1

*3:See 菅野完「世界騒然の「パナマ文書」、なぜ日本のメディアは本格的に報じないのか?」http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160407-00089907-hbolz-soci

*4:Eg. 深海「租税回避の実態を明かした「パナマ文書」、日本政府がまさかの調査しない方針を明らかに」http://buzzap.jp/news/20160406-the-panama-paper-jp-gov/ Via http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20160423/1461386611