河豚肝事件

朝日新聞』の記事;


フグの肝提供した疑い、会員制専門店を捜索 大阪府警

2016年3月31日12時15分

 提供が禁じられているトラフグの肝臓を客に出したとして、大阪府警は会員制のフグ料理専門店「大阪とらふぐの会」(本店・大阪市天王寺区)の計4店舗を食品衛生法違反の疑いで28日に家宅捜索した。府警への取材でわかった。府警によると、芸能人やスポーツ選手も訪れる有名店。健康被害の報告は今のところないという。

 生活環境課によると、家宅捜索したのは本店と府内の系列店。捜索容疑は1月中旬、大阪市東住吉区の店舗で客に養殖トラフグのコース料理を出した際、肝臓を刺し身で提供した疑い。厚生労働省によると、トラフグの肝臓は有毒で、食べると死亡する恐れもあるとして調理や提供が同法で禁止されている。府警は経営者らから事情を聴いている。

 店のホームページでは「ふぐ愛好家の集まる隠れ家的店舗」とし、住所や電話番号は非公表。入店には会員の紹介などが必要だとしている。
http://www.asahi.com/articles/ASJ303CLCJ30PTIL005.html

たしかに、虎河豚の肝臓は卵巣と並んで猛毒の部位だ*1。でも、この店で供されているのは「養殖」物。無毒の虎河豚の養殖技術は既に確立されて特許も取得しており、無毒の虎河豚として売り出されてもいる筈なのだが*2、そのような虎河豚の肝でも駄目なのだろうか。或いは、養殖といっても、餌をコントロールしていない仕方で養殖されたものだったのだろうか。
そういえば、昨年2月に和歌山市の料理屋が客の要求に屈して、河豚の肝を出し、客5人が呼吸困難になったり嘔吐したりしたという事件があったのだった*3