http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160229/1456722388に関連して、吉田加南子さん*1の白川静先生との対談「漢字 古代と現代の架橋」(in 白川静『回思九十年』、pp.383-429)から;
私は東京の人間ですが、子供の時、夏休みになるとほぼひと夏、家族で海に行っていました。海に行って、自然の中に溶け込んで、空と対話するとも思わず対話をしたり、海や波とたわむれて、何かと出会っている。子供が無心に遊び、自分が自分であることを忘れてしまい、自然の中に溶けている。自分が自分から溶け出る。自分であって、自分の外にいる。そのときに何かに出会う。言葉なら言葉がやって来る。それが詩の息吹だとう、と。書くのではなく、やってくる、書かされる。(p.384)

- 作者: 白川静
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2011/03/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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