いちばん悪い奴

インスリン*1は最近ちょっと気になっていたのだ。
朝日新聞』の記事;


インスリン、麻酔薬と間違え投与 病院「保管態勢ミス」

2016年2月22日13時07分

 福岡県久留米市の田主丸中央病院(鬼塚一郎院長)で昨年12月、非常勤医師が糖尿病治療に使うインスリンを麻酔薬と間違え、糖尿病でない患者に注射していたことが分かった。患者は緊急措置を受け、命に別条はなかった。病院は薬品の保管やチェック態勢にミスがあったと謝罪した。

 22日記者会見した同病院によると、ミスがあったのは昨年12月11日。皮膚科を受診した30代の女性患者に、医師が局所麻酔剤と誤ってインスリン1ミリリットルを注射。麻酔の効果がないためさらに1ミリリットルを注射し、その後瓶を確認して誤りに気づいたという。

 原因を調べたところ、使いかけのインスリン容器が薬剤科に返されずに、冷蔵庫内の局所麻酔薬の棚のそばに一時保管されたため、看護師が取り違えた。さらに、注射器に薬剤を吸引する際に、医師と看護師が薬剤の確認を怠っていた。

 注射した量は、糖尿病患者に通常投与する量の数十倍という。女性は寒気などの低血糖の症状を訴え、緊急措置後に数日間入院した。鬼塚院長は「医療機関としてあってはならない事故を起こし、患者様とご家族におわびしたい」と陳謝した。
http://www.asahi.com/articles/ASJ2Q340PJ2QTIPE00C.html

「皮膚科」で「麻酔」をかけてどんな処置をするの? という疑問はあるのだが。この記事ではいちばん悪い奴が言及されていない。たしかに、「医師と看護師が薬剤の確認を怠っていた」のは重大なミスだろうけど、いちばん悪いのはインスリンを「冷蔵庫内の局所麻酔薬の棚のそばに」置いた奴ではないか。何故そいつを追及しないのか。医療機関における薬物の取り違えということだと、弗素と間違えて弗酸を塗って子どもの患者を殺してしまった歯医者がいた*2
ところで、昔は「インシュリン」という表記の方が多かったような気がする。最近では「シュ」ではなく「ス」が主流のようだが、たしか清原和博は「インシュリン」といっていたような気がする(たしか『週刊文春』報道への反論で)。
清原の名前が出たけれども、最新流行のシャブではない白い粉の話。

龍角散」元部長を逮捕 会社から2千万円詐取した疑い

2016年2月22日13時17分


 架空取引で、勤務先の製薬会社「龍角散」(東京都千代田区)から現金2千万円をだまし取ったとして、警視庁は、同社元マーケティング部長の武藤毅容疑者(58)=横浜市戸塚区南舞岡3丁目=を詐欺容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で22日わかった。「間違いありません」と容疑を認めているという。

 万世橋署によると、武藤容疑者はマーケティング部長だった2012年8月〜13年3月、都内の広告会社の役員と共謀し、広告業務を委託したように装い、委託費として7回にわたり現金計約2千万円を龍角散に支払わせてだまし取った疑いがある。詐取金は武藤容疑者が7割、広告会社側が3割の取り分で分けたという。

 13年4月、新たに5千万円の請求がきたことを不審に思った龍角散側が内部調査して不正が発覚。武藤容疑者は署の調べに「タイでのアパート建築費や渡航費、飲食費に使った」と話しているという。
http://www.asahi.com/articles/ASJ2Q42H0J2QUTIL01C.html

龍角散*3の本社というのは「万世橋署」の所轄というか秋葉原付近にあったのか。それはともかくとして、女の匂いがするという下衆な直感はある。でも、この程度の小物では「センテンス スプリング」も食指が動かない?