「金さん」といえば

朝日新聞』の記事;


中村梅之助さん死去 「遠山の金さん捕物帳」など

2016年1月20日11時06分


 テレビ時代劇「遠山の金さん捕物帳」「伝七捕物帳」などでも知られる歌舞伎俳優で劇団前進座代表の中村梅之助(なかむら・うめのすけ、本名三井鐵男〈みつい・てつお〉)さんが18日、肺炎のため都内の病院で死去した。85歳だった。葬儀は親族と劇団員で営んだ。劇団葬は3月3日午前11時から東京都港区南青山2の33の20の青山葬儀所で。喪主は長男で俳優の中村梅雀さん。連絡先は前進座(0422・44・7680)。

 東京都出身。前進座創立メンバーで名優の三代目中村翫右衛門(かんえもん)の長男に生まれ、38年に初舞台を踏み、翌年、四代目中村梅之助を名乗った。45年に前進座に入り、リーダーとして活躍。きびきびとした所作、胸のすくようなせりふ回しを得意とした。当たり役は「勧進帳」の弁慶や「魚屋宗五郎」の宗五郎、「俊寛―鬼界ケ島の場」の俊寛など。93年に前進座が「一本刀土俵入」で文化庁芸術祭賞を受けた。

 テレビドラマにも多数出演。70年からの「遠山の金さん」シリーズ、73年からの「伝七捕物帳」などの時代劇では、親しみやすい演技で人気を集めた。77年のNHK大河ドラマ花神」では主役の村田蔵六(後の大村益次郎)を演じた。

 08年、前進座を率いた長年の演劇活動で朝日舞台芸術賞特別賞を受賞した。

     ◇

 中村梅之助さんの死去について、長男の中村梅雀さんが20日に発表したコメントの全文は次の通り。

 父・中村梅之助は1月18日午前7時25分、肺炎で亡くなりました。

 85歳でした。

 今年の年賀状に、5月の劇団前進座の85周年の舞台に立つ熱い思いをつづっておりましたのに、無念だったと思います。

 数々の舞台に立ち、たくさんのテレビのヒット作品に主演し、何よりも劇団のために全力で尽くしてきた人生でした。

 60代を超えてからは、毎年のように入退院を繰り返し、身体のどこかを手術しながらも復帰して舞台に立ち、頑張って参りましたが、既に身体はボロボロでした。

 私との共演は、劇団の舞台以外ではNHK「真田太平記」の家康と秀忠を、親子で親子役を演じたのみでした。

 私が劇団を辞めてからも度々共演のチャンスがあり、父も楽しみにしておりましたが、とうとう実現は出来ませんでした。

 劇団を守ろう、良い作品を作っていこう、お客様に喜んでもらおうと、最後まで闘い続けた父を、誇りに思います。

 そして、応援し、支えてくださった多くの皆様に、深く深く感謝いたします。

       中村梅雀
http://www.asahi.com/articles/ASJ1N35CNJ1NUCLV004.html

俺にとって、「金さん」*1というと中村梅之助*2。梅之助さん以前にも以後にも、色々な人が「金さん」を演じているのだが、どうしても梅之助さんのがいちばんしっくりくる。まあ、最初に知った「金さん」だったということもあるのだが。上の記事でも当然ながら言及されている『遠山の金さん捕物帳』、『伝七捕物帳』、それから大河ドラマ花神*3村田蔵六がTVドラマにおける代表作ということになるのだろうか。勿論、『必殺仕事人』*4のナレーションも忘れるわけにはいかない。ところで、大河ドラマ篤姫』で天璋院宮崎あおい)が井伊直弼中村梅雀)と茶室で対決するシーン*5を視たとき、一瞬梅雀*6を梅之助と間違えて、80近い筈なのにこの迫力は何なんだ! と思ってしまった。父子だから当たり前かも知れないが、ほんとよく似ている!
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