井上洋治

生きる哲学 (文春新書)

生きる哲学 (文春新書)

若松英輔『生きる哲学』*1の第2章「彫る 舟越保武の「かたち」が照らす光」から;


二〇一四年三月、井上洋治は逝った。日本人にとってキリスト教が母なる宗教になり得るかを、自らの人生で問い、また、証ししようとした生涯だった。井上は、優れた宗教者であると共に神学者でもあり、詩人でもあった。親友だったのは遠藤周作である。井上の根本問題はそのまま文学者としての遠藤の問題でもあった。舟越保武は、その問題を彫刻という場所で試みたのだった。(pp.39-40)
そうだったのか。

井上洋治神父死去 遠藤周作らと親交、風の家設立など
2014年3月12日20時21分


カトリック司祭の井上洋治神父が8日、脳内出血のため死去した。86歳。遠藤周作ら多くの作家と交流があり、安岡章太郎高橋たか子らに洗礼を授けた。また、1986年には伝道を目的に「風の家」*2を設立するなどした。国内各紙が伝えた。

報道によると、井上神父は8日午後1時10分、脳内出血のため東京都西東京市の病院で亡くなった。告別式は18日午後1時から東京カテドラル関口教会聖マリア大聖堂(東京都文京区関口3-16-15)で行われる。

著書に『日本とイエスの顔』『わが師イエスの生涯』『法然―イエスの面影をしのばせる人』など多数。
http://www.christiantoday.co.jp/articles/12982/20140312/inoue-youji-shikyo-endo-shusaku-kaze-no-ie.htm

また、精神科医で死生学の第一人者だった平山正実氏*3が2013年末に亡くなっていたことを知る;

平山正実氏が死去 聖学院大教授・精神科医
2013年12月28日15時15分


平山正実氏(ひらやま・まさみ=聖学院大教授・精神科医)が18日午前5時40分、肺がんで死去、75歳。葬儀は本人の遺志にもとづき、牧師司式のもとで家族のみで執り行った。逝去者記念式を来年1月11日午後2時から、東京都中央区明石町10番1号の聖路加国際病院聖ルカ礼拝堂で執り行う。喪主は、妻の静栄(しずえ)氏。

1938年東京生まれ。横浜市立大学医学部卒業。自治医科大学助教授(精神医学)、東洋英和女学院大学・大学院教授(死生学、精神医学)を経て、2003年から聖学院大総合研究所教授、06年から聖学院大大学院教授(人間福祉学研究科)、12年から聖学院大教授(人間福祉学部こども心理学科)。医療法人財団シロアム会理事長。精神科医。医学博士、精神保健指定医。専門分野は臨床死生学、精神医学、キリスト教とカウンセリング。

精神障害者およびその自死遺族の悲嘆援助を研究テーマとし、臨床死生学一般、グリーフケアキリスト教とカウンセリングなど、精神医学との境界領域に関する研究を行った。日本精神神経学会、日本医学哲学・倫理学会、日本精神腫瘍学会、日本臨床死生学会、臨床死生学研究会所属。北千住旭クリニック院長、グリーフケア・サポートプラザ理事長、自死遺族ケア団体全国ネット代表等を歴任。日本臨床死生学会理事、日本医学哲学倫理学会名誉会員。

著書に「臨床現場からみた生と死の諸相」(編著)、「死別の悲しみを学ぶ」(編著)、「悲嘆とスピリチュアルケア」、「癒やしを求める魂の渇き―スピリチュアリティとは何か」、「死別の悲しみから立ち直るために」、「死別の悲しみに寄り添う」(編著)など多数。
http://www.christiantoday.co.jp/articles/12510/20131228/news.htm